10月17日の星空観望会/フォーマルハウトが暗く赤い理由
(前投稿のつづき)
星空観望会の講師、那須賀大阪天文台の中島健次先生に思いきって質問をしてみました。
秋の一つ星で、かねがね気になっているフォーマルハウトに関する質問です。
「フォーマルハウトは1等星ですが、あまり目立ちません。
1等星の中でも暗い星なのですか?」
「フォーマルハウトは赤く見えますが、赤い星なのですか?」
答えてくれました。
フォーマルハウトは明るい星で、白い星だそうです。
※フォーマルハウトhttp://yumis.net/space/star/k_image/fomaru.htm
ではなぜ、暗く赤く見えるのでしょうか。
それはフォーマルハウトが南の低い部分にあるためです。
低いために、星の光が空気の層の中を長く通過するため影響を受けやすく、
星の輝きが空気によって減光されて暗く見えるそうです。
頭上にある星の光が通過する空気の層は薄いです。
また星の輝きの中の青い光は、
空気のチリ(分子)によって散乱してしまい、
赤い光が通過して人の目に届くために、赤っぽく見えるそうです。
これは夕焼けが赤く見えるのと同じ原理。
冬の星座りゅうこつ座のカノープスという星も、
冬の南の夜空のぐっと低い位置にあります。
秋のフォーマルハウトと同じ境遇です。
そしてやはり赤く見えるとのこと。冬の楽しみが増えました。
2月がいいそうです。
※カノープスの位置がわかるブログ
http://blog.livedoor.jp/astro_web/archives/50688393.html
ちなみにフォーマルハウトは、赤道上で見ると、
高い位置にあって、白く明るく輝いているそうです。
ああ、いつか機会があったら見てみたいです。
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