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2009年9月23日 (水)

「星のきほん」を読破/大気の影響

本「星のきほん」(駒井仁南子著/誠文堂新光社)を読破。

面白い本でした。

「知ってる、知ってる?」と他の人に言いたくなる内容でした。

その中で、地球を取り巻く大気に関するものを2つ語っちゃいましょう。

     

恒星がまたたくのはそれ自体が燃えて光っていてゆらいでいるから。

惑星は自らは光らず、太陽の光を反射しているからまたたかない。

ずっとそう思っていました。

しかし考えてみればこれはおかしい。

太陽だって恒星だから、その光を反射している惑星だってまたたくはずです。

なぜ星はまたたくのか?

この本には次のように書いてありました。

     

澄んだ川底をのぞいてみると、小石がゆらゆらして見えます。

地球は大気に覆われているので、

大気を通して見る星空は、水を通して景色を見るように、

遠くの景色がゆらめきます。

恒星はとても遠くにあり小さく見えるので、

大気のゆらぎの影響を受けます。

それが、またたきとして見えるのです。

本当にまたたいているわけではないのですが、そんな風に見えるのですね。

惑星は近くにあり、恒星ほど影響を受けないので、

またたいて見えません。(34p)

     

秋の一つ星「フォーマルハウト」のまたたきは、

フォーマルハウトが遠くにあるせいなのですね。

カッチリ光る木星と、またたくフォーマルハウトを一緒に観察することはお薦め。

      

     

昼間に星が見えないのはなぜ?

そりゃあ、太陽の光が明るいから星の明かりは消えてしまうためでしょ。

それがまた違った。

またまた大気のせいでした。

    

ではなぜ昼はまぶしくて星が見えないのでしょうか。

それは、大気があるからです。

大気に含まれている水分やちりが、太陽の光を広げて、

空を明るくしています。

そのために、昼間は星の光が届かないのです。(92p)

   

それでは大気がなければどうなるか?

月のことが紹介されていました。

    

月では、真っ暗な空間に、大きな太陽がぽつんと見えます。

また空には星がたくさん見えるといいます

地球でも、もし大気がなかったら、

月と同じように昼でも星が見えることでしょう。(92p)

    

お~、そうなんだ。

大気がなければ、太陽と星が一緒に見られるんだ。

素晴らしい。

    

思い込みを次々に覆してくれたいい本でした。

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