篆刻家さんのお話その2
(つづき)
白川静さんは、古代文字を読み解いて、今の漢字の成り立ちをつきとめました。
縣糞泥さんは、白川静さんのやられたことを高く評価していました。
それでは前投稿に引き続き、勉強になったことを箇条書きで書きます。
○洞窟芸術
洞窟の岩壁にそのまま描いたのは、正確に言うと「岩面画」
岩壁を削って平にして、そこに描いたのは「壁画」
色は岩を砕いて粉末にした顔料を使う。※岩絵具。
日本画家が貧乏なのは、岩絵具が非常に高価なものだったからだそうです。
○白川静さん
白川静さんの本は読むべきです。
安い本もあるけど、高い本が多い。しかし、本の中に入っているものを考えると安い。
○天
天国を表してはいなかった。東洋の発想にもともと天国、地獄はない。東洋の発想は「輪廻」
○畑
日本で作られた国字。
○男
「力」の部分は鋤を表す。田んぼを鋤で管理する人・・・それは「男」ということで、この字が男を表す。
○明
「日」は窓を表す。窓に月(明かり)で、「明るい」となる。太陽と月ではない。
○教
左は校舎にいる子どもを表し、右は鞭(むち)打つ手を表す。鞭打ちながら励まして教えたようだ。
※鞭撻(べんたつ)も同じだ・・・鞭(むち)、撻(むちうって励ます)
○射
左は弓矢。右は手を表す。
○争
1本の棒状のものを上下から手をのばして引き合う形から生まれた字。
しかし、「静」の「争」は違う。※鋤(力)を手でもった形から生まれた字。
○東西南北
東・・・青龍、青、青春
西・・・白虎、白、白秋
南・・・朱雀、朱、朱夏
北・・・玄武、黒、玄冬
中央は何色と発問。中央は黄色でした。
「今日の内容、また夢中になっちゃうでしょ」と知り合いの先生に言われました。
確かに漢字の成り立ちは以前から興味を持っていたこと。
この日で新しく「篆書体」に興味を持ち、サイトでいろいろ調べました。(つづく)
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