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2009年4月 9日 (木)

イラガのマユには切れ口がある(理論編)

51wbgvdrbml__ss500_ 「わたしの研究 イラガのマユのなぞ」(石井象二郎・文/偕成社)

魅力的な本でした。

偶然見つけたことがとても幸運に思えます。

石井象二郎さんのことを少し調べました。

2004年12月10日に89歳でお亡くなりになっていました。

昆虫のことにいろいろ疑問をもって、一つ一つ解明していった方のようです。

    

この本の中で、イラガのマユはとても硬いと書いています。

実際に触ってみると実感できます。

つぶれそうでつぶれません。

    

どれくらいの力(圧力)にたえられるか、機械ではかった人がいます。

(中略)

マユの上におもりをのせていき、どれほどの重さまでたえられるか、はかっていきます。

そのけっか、マユの長軸方向では平均7.7キログラム、

短軸方向では平均6.4キログラムまで、

マユはつぶれずにたえることがわかりました。(17p)

   

こんな硬いマユを、イラガの成虫はなぜ突き破って出てこれるのか、

石井さんの関心はそこに向けられ、解明していきます。

マユの上部にカラが薄い部分があり、

そこが切れ口で、ふたのように開けることができると言うわけです。

そうなんだ、と思って読みました。

これは実際にやってみようと思いました。

心当たりがあったからです。

イラガのマユの、成虫が抜けたものはすべて同じような穴が開いていること。

まだ抜けていないマユに、確かにふたの部分に線があったことです。   

次の投稿で、実際にやったことを書きます。

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