「コヤスケ」石材用語の世界
「けぬき」のことで問い合わせた石材屋さんからメールをいただきました。
そのメールの中に、好奇心をくすぐる文がありました。
石屋の業界では(どんな業界でもあると思いますが)、「けぬき」のように言葉の響きが面白いものがあります。
たとえば「コヤスケ」や「コーピン」などです。
前者は道具、後者は石の加工状態です。
調べてみました。
次のサイトを参考にしました。
http://www.tamabi.ac.jp/mc/mc5/010/mtstaff2003-3_01_koyasuke.htm
上がコヤスケの写真。
道具の説明は次のように書いてありました。
「鑿(のみ)よりも大きく石をはつる道具。平らな部分を石に当て、石頭でたたく。」
ここで「はつる」がわからない。
調べたら、漢字で書くと「削る」で、「少しずつけずる」の意味。なるほど。
「石頭」の読みがわからない。
調べたら「せっとう」でした。
なんとこれはフランス語由来の言葉と知って驚き。
フランス語のマセット(massetto:大鎚)です。
ということは、石頭は漢字を当てたというわけで、うまく当てたと思います。
「ビシャン」という道具もあるそうで、
この日本語ばなれした名前は、やはりフランス語由来なのでしょうか?
私はちょっとだけ石材用語に触れただけですが、
石材用語は奥が深そうです。面白い世界のようです。
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