自然観察後日談/「ぬた」から「のたうちまわる」
(前投稿からのつづき)
滅多に使わない「ぬた」
長靴事件を書くために、適した言葉がないかと思って探して使いました。
「ぬた」は「沼田」と書いて、泥深い田、沼地などの意味。
イノシシの習性に、体を冷やしたり、アブや蚊?に刺されないように、
ぬたにおりてきて泥あびをするという物があります。
イノシシがぬたの中で転がり身をよじりながら泥あびをしている姿を「ぬたうつ」と呼んだそうです。
「ぬたうつ」と聞いて、あの言葉が浮かびませんか?
そうです、「のたうつ」です。
「のたうつ」の語源は、この「ぬたうつ」だったのです。
人間がもがき苦しむ様子を表す言葉「のたうつ」は、
イノシシがぬたで転がりまわる「ぬたうつ」から生まれました。
さらに強調された「のたうち回る」は、江戸時代から使われるようになったとのこと。
日本語は面白い。
次のサイトを特に参考にしました。
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