神戸市で見かけたマンホールその2・・・汚水と雨水
前投稿では、この2枚の写真から市章のことを書きましたが、
今回は書かれている文字に着目。
「汚水(おすい)」「雨水(うすい)」
これは、神戸市に限らず、地元で見かけるマンホールには、
「汚水」「雨水」と書かれているものが多いです。
そもそもこれは何?
「汚水」は、下水道なのだろうなあ。
「雨水」は、下にタンクがあって雨水が貯めてあるのかな。
そんなふうに漠然と予想して調べてみたら違いました。
ウィキペディアの「下水道」を参考にしてみます。
「汚水」とは、水洗式便所からのしし尿や、家庭における調理・洗濯で生じる生活排水と、商店やホテル・町工場から大工場にいたる事業場からの産業排水(耕作は除く)などがある。
「雨水」とは、気象学における降水および、いったん降り積もった雪が気温の上昇などで融けた融雪水も含むが、いずれも路面など地表にあるものが対象で、河川水や地下水となったものは除く。
「汚水」も「雨水」も一緒に一つの下水道で流して、処理場に流すやり方を合流式と言い、比較的早い時期に下水道整備を行った大都市では、このやり方が多いそうです。
最近は「汚水」は汚水管、「雨水」は雨水管で集める分流式が多いそうです。
汚水管は、処理場に汚水を運びます。
雨水管は、そのまま川や海に雨水を流しこみます。
ああ知らなかった。
私は、下水道と言えば、上記の合流式ばかりと思い込んでいました。
分流式というのがあるのですね。
(4年生の担任を久しくやっていませんが、下水道のところではちゃんと分流式を教えているのでしょうか)
汚水管の点検のため設置されたマンホールが「汚水(おすい)」と書かれたもので、
雨水管に設置されたマンホールが「雨水(うすい)」と書かれたものと言うわけです。
納得。
汚水管のマンホールは、匂いが上にあがってこないように、穴が開いていないものが多く、
逆に雨水管のマンホールは、路面上の雨水を吸いこむため、
また大量の雨水が管に流れ込んだ時にマンホールが下からの水圧で吹っ飛ばないように、穴が開いているものが多いようです。
大雨で、路面が冠水し、マンホールが下からの水圧で吹っ飛ぶことは大変危険なことだと、今回調べていて思いました。
吹っ飛んだマンホールでけがをすることはもちろん、
マンホールがなくなった穴は、とても危険な穴です。
http://www.jgma.gr.jp/manhole/keii.htm
上記のサイトによると、平成10年高知市の集中豪雨の際に、
2名の方が、マンホールがなくなった穴に吸い込まれて死亡しているそうです。
路面冠水していたら、どこに穴があるかわかりません。本当に危険だと思います。
神戸市で見かけた雨水のマンホールは穴が見当たりません。
変えた方がいいと思えてしまいました。
今日からのマンホールウオッチング。
雨水管のマンホールは、そんな視点で見ていきたいと思います。
マンホールにはいろいろ工夫があるようです。
実際に製造している所に見学に行きたくなりました。
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