なぜ緑なのに青と言っているんだ
給食の時間に、時々テレビ放送があります。
先日は日本昔話のアニメが流れました。
「さるかに合戦」の話でした。
かにが育てた柿の木に登ったサルは、おいしそうに柿を食べます。
木に登れないかには、下からサルに声をかけます。
「さるさんや、自分にも柿を取ってください」
「ほいきた、まっていろよ」
そういって、サルはまだ熟していない柿を次から次にとって投げます。
「ほ~ら、青い甘い柿をどうぞ」と言いながら。
この時にある男の子が言いました。
「おかしい、あの柿は緑なのに青って言っているぞ」
2回言いました。いいぞ、1年生。いい疑問だと思いました。
確かに、アニメの画面にうつった柿は緑色だったのです。しかし“青い”。
残念ながらその時に私は正確にその疑問に答えるだけの記憶がありませんでした。
私もかつてこの疑問をもち調べたことがありました。その行為は覚えています。
でも正確な記憶がありませんでした。
でもこの男の子のつぶやきをきっかけに、その場で何らかな過程を踏んで、
「何で緑なのに青と言うのか」ということを学級の話題にして最後は答えに持っていく自信がありませんでした。
その時は、「とてもいい疑問だ。大人だって、答えれない人もいると思うよ。また今度話をしよう」と私は言いました。まさに私が「答えられない大人でした」
調べてみました。まとめてみると次のようになるでしょうか。
緑と青は昔はしっかり識別されていませんでした。緑はどちらかと言うと青に含まれるように扱われていました。青は今の認識より多くの色を含んでいました。(いや今でもだいぶ多くの色を含んでいるとは思います)だから緑のことを青とも言っていました。そのなごりがあると言えます。
「青い柿」「青いみかん」「青葉」などは本当は緑色です。なのに「青」です。
これは赤と茶色紫色の関係でも言えます。明らかに茶色なのに「赤さび」と言います。明らかに紫色なのに「赤飯」と言います。
こんなことでしょうか。しかし、これを1年生の学級で話題にするのは、どうやってもっていこうかな。
調べていて「青雲」という言葉にひっかかりました。青い雲?
青い雲なんてあるのか?今まで疑問に思わなかったのに、今日は気になります。
なぜ青?・・・青空の中の雲だから青味を帯びることなのか?たしかに青味を帯びるかな。
最後に15日の朝、16日の夕方の雲の写真を載せます。
この秋空をみると青味を帯びた雲って感じがします。こういうのが青雲かな。
(星飛雄馬の母校は青雲高校だった)
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