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2007年9月 1日 (土)

難しいけど、感性をきたえるとは?

P8200003_3 ある人に勧めらてて、教育学を研究している大学教授の汐見稔幸さんという方の本を初めて読みました。

参考になることがたくさんありました。

その中で特に「感性」についての文章が印象に残りました。

子どもたちの自然体験がどんどん減っている今、本当にこれでいいのかと汐見さんは言います。そこから、感性への話になっていきます。

ちょっと難しい文ですが、長く引用をします。「子どものサインが読めますか」(汐見稔幸著/女子パウロ会)からです。

    

「物や人、もっというと、この世界、宇宙からは私たちに絶えず情報が届いている。その情報を感じとり、それに意味を与え、こちらからその意味把握に応じた反応を返すこと、これがコミュニケーションにほかならない。情報発信の相手が人や生き物の場合、こちらが反応するとまた反応が返って、新たな情報が届く。それにまた反応し返すということを繰り返す。」

「情報源が自然なら、わあ、きれいなどと意味を与え、それに反応するというかたちをとるが、そこで終るのではない。自然や環境からの情報はいつでも来るので、特別な意味把握がなくとも無意識のレベルでの情報の交流はずっとつづいている。(中略)生きるというのは、こうした無数の情報交流=コミュニケーションをしつづけるということなのだ。」

「こうしたコミュニケーションの媒体となっている情報は、物理学的にいうとみな波動である。光という波動、音という波動、熱という波動、そしておそらく『気』といわれている波動など。それらの波動が私たちに来たときや、ちょっとした変化があったとき、それを感じとるのが私たちの身体だ。私たちの身体は、まわりのすべてのものとコミュニケーションする場であり、道具であり感応装置なのだ。この感応装置のアンテナ感度のことを、私たちは感性といっている。感性をきたえるというのは、だから他者と世界とそして宇宙と、コミュニケーションする基礎力をきたえることなんだ。」(以上79~80p)

    

情報が波動という説がなるほどと思いました。だから、見えない聞こえないのに何か気配を感じるというのは、波動ならではなのでしょう。

それらの波動を受け取るアンテナの感度を感性と言うのか、その感度を上げるのが感性をきたえることなのか、なるほどね。

難解な文なんだけど、ここを読んだときに「なるほど」と何回も思いました。よくわからんけど、いいことが書いてある文だと思いました。このまま忘却させたくないと思い、ブログというまな板の上に載せてみました。

「感性をみがく」「感性をきたえる」とか言われるけど、どういうことなのだろうと疑問でした。

この文をきっかけに考えてみました。

他の人が見過ごしてしまっているような波動をもキャッチして、その波動に対して反応・交流している状態を、「感性がいいねえ」と言うのではないでしょうか。

山に行ったときに、吹いてくる風の中に季節の変化を感じたり、登山道の傍らの小さな花に気がついて見とれたり、流れる雲の動きに目を奪われたり・・・小さな波動をどんどん受け入れて反応・交流することは、人には楽しいことであり、だから生きているのが楽しいのだと思います。感性がいい=楽しいこと。生きるエネルギーになる。だから子どもの感性をきたえたいのです。

自然に包まれると無数の波動を体験します。初めて受ける波動もたくさんあります。波動を受け入れ反応・交流する楽しさをたくさん味わえます。楽しいから、日常生活でちょっとさびつき加減の波動感応装置が研ぎ澄まされてきます。こうして自然体験をすることで、リフレッシュし、日常生活もまた楽しく感じるのでは・・・・勝手に考えてみました。

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