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2010年5月29日 (土)

国分寺・国分尼寺についてあれこれ

最近のマイブームの一つが、「奈良」

平城京遷都1300年祭の年でもあるからです。

奈良を舞台にした映画「沙羅双樹(しゃらそうじゅ)」(2003年)も、

奈良に誘われて見ました。

が、今一つ楽しめませんでした。

築地塀(ついじべい)が街中にけっこうあるんだなあ。

そんな印象を持ちました。

     

      

豊川市の国分尼寺の見学に行きました。

ボランティアの方の説明は、知らなかったこともいくつかあって勉強になりました。

   

中門と回廊の復元のための費用は3億2千万円。

   

中門の瓦は全部で16000枚。

1枚の瓦は5~6㎏。5㎏としても、80000㎏。80t。

大きな象が12tくらい。つまり7頭弱の重さになります。

それだけ重くして、建物が礎石からずれないようにしていたわけです。

   

中門復元のために使った木材はスギの木で、

樹齢が100年以上のものを使った。

     

中門の赤色は、魔よけのため。

    

中門を復元する時にモデルにしたのは、法隆寺東大門。

2004_03_02   

※法隆寺東大門    

    

    

鬼瓦の表情は、国分寺・国分尼寺ごとに違う。

   

国分寺には塔が建てられる。

そうだったんだ。

豊川市の国分寺には塔があったと知って、

国分寺の中でも特別なのかなと思っていました。

国分寺には塔を建てることがルールだったのですね。

塔はお釈迦さまのお墓として建てられたもので、

本来は塔の中心の柱の下に

お釈迦さまの骨(仏舎利ぶっしゃり)をおさめるそうです。

※参考:http://edu.city.ebina.kanagawa.jp/syakesyo/watashi/onko/kokubunji/kokubunji.htm「相模国分寺」

     

    

   

国分寺・国分尼寺がどのような過程で作られたか。

次のサイトはすごく参考になります。

※参考:http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Sumire/8209/mania2.htm「国分寺の世界」

聖武天皇の詔(みことのり)で、国分寺・国分尼寺が作られるようになったのですが、

その詔も、このサイトを見ると、読むことができます。

聖武天皇がとても謙虚な人だったと想像されます。

01    

   

   

     

    

サイトから少々引用。

「続日本紀」からの引用の引用。

    

朕(聖武天皇自身)は徳の薄い身であるが、

忝けなくも重任を受け継ぎ、

まだ民を導く良い政治を広める事が出来ず、

寝ても覚めても恥じることが多い。

   

しかし古来よりの名君は皆祖先の仕事をよく受け継ぎ、

国家は安泰で人民は楽しみ、災害無く幸いが齎されてきた。

どのような政治を行えばこのような統治が出来るのであろうか。

   

このごろは田畑の稔りも豊かでなく、疫病も多い。

それをみるにつけ、我が身の不徳を恥じる気持ちと恐れとが湧き上り、

心を痛め自分を責めている。

   

そこで広く人民の為に普く大きな福があるようにしたい。

先年駅馬の使を遣わして全国の神宮を修造し、

去年は全国に一丈六尺の釈迦仏一体を造らせると共に大般若経を写させたところ、

秋の収穫まで風雨が順調で五穀もよく稔った。

   

これは真心が伝わった為で、不思議な賜り物があったというであり、

恐ろしくもあり驚きでもあり、自分でも心が安まらない。

そこで、経文を考えるに、金光明最勝王経には、

「国内にこの経を講義したり読経暗誦したり、恭しく供養し、

流布させれば、一切の災いは消滅し、憂愁や疾病も除去されるであろう。

願いは心のまま、いつも喜びが訪れるであろう。」とある。

   

そこで、全国に七重の塔一基を造営し、

会わせて金光明最勝王経と妙法蓮華経を書経させることとする。

また、朕は別に金光明最勝王経を写経し、

七重の塔毎に一部を置くこととする。

仏法が盛んになり、天地に永く伝わり、

四天王のご加護を死者にも生者にも届かせて、常に十分であることを願おうと思う。

(「続日本紀」より)

     

ああ、貴重な資料を見ることができました。

これにて、国分寺・国分尼寺のことをブログに書くのは一休み。

5月は、国分寺・国分尼寺のことをたくさん書きました。

     

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