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2025年12月 7日 (日)

豊橋市大村町大賀里にあるバス停「大蚊里」

  

今日は令和7年12月7日。

  

豊川市と豊川市の境付近の地図です。

Img_5439 

地図中の赤丸付近に、虫の名前の入ったバス停があります。

いつも気になっていました。

そのバス停を見るのは、いつも自動車の運転中なので、

撮影をしたことがありません。

今回、グーグルアースのストリートビュー機能で、

そのバス停の写真をスクリーンショットしてみました。

Img_5438

右に行けば豊川市です。

 

「大蚊里」とあります。

読み方は「おがさと」

豊橋市大村町の字(あざ)地名です。

「蚊」の字を含むのは異色だと思います。

なので気になりました。

  

もう一点、気になった理由は、

近くの交差点の信号機の横の看板には「大賀里」とあるのです。

これもグーグルアース・ストリートビューの写真を転載。

Img_5440

「大蚊里」に「大賀里」?

これも気になっていました。

  

コトバンク 大蚊里村

このサイトから引用します。

  

[現在地名]豊橋市大村おおむら町 大賀里

大村の西にある。三河国吉田領人馬役割帳(島原市本光寺蔵)に載る慶

長九年(一六〇四)の検地では、「大狩村」として高一九三石余。

近世以降は大蚊里村と記すが、いまはこの区域に大賀里の文字を使っ

ている。

  

やはり「蚊」の字は嫌われ、めでたい「賀」の字に変えたのですね。

でもまだ名残があるわけです。

  

日本には「蚊」の字が入った地名はあるようです。

一つだけ紹介。

金沢市蚊爪町。Googleマップの地図です。

Img_5441

「かがつめ」と読みます。難読です。

日本実業出版社 北陸鉄道の難読駅「蚊爪」

盛岡浩さんという方が、記事を書いています。

サイトから写真を転載。

Img_5442

森岡さんによると、「蚊」のつく地名はあったそうです。

引用します。

  

「蚊爪」は「かづめ」ではなく「かがつめ」と読む。もちろん蚊に爪

などあるはずもなく、「かがつめ」という地名に対する当て字である。

江戸時代には「加賀爪」と書いていたという。

「かが」とは草地などを指す言葉で、「つめ」は「詰め」で何かの場所

の端のこと。ということは、「かがつめ」は草地の端ということにな

る。素直に漢字にすると「加賀爪」だが、あえて「蚊爪」と「蚊」と

いう漢字を使っている。

実はかつては「蚊」を使う地名は「蚊沼」(群馬県)「蚊谷」(福井県)

「蚊野」(三重県・滋賀県)「蚊屋」(鳥取県)蚊居田(高知県)「蚊焼」

(長崎県)など各地にあり、このうち土佐の蚊居田には蚊居田城があり、

城主は蚊居田氏であった(現在の地名は南国市里改田・浜改田)。

  

面白い。

蚊居田氏までいたのですね。

蚊に対するイメージは、今とは違っていたのではないだろうか。

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