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2024年10月 9日 (水)

「木の葉」を「きのは」と読むか「このは」と読むか

   

今日は令和6年10月9日。

  

通級学級での授業。

その子は音読に自信を持っているので、

毎回授業では、音読練習を入れています。

5年生。国語。

宮沢賢治作「注文の多い料理店」を学習中。

この冒頭を読む練習をしました。

  

二人の若い紳士しんしが、すっかりイギリスの兵隊のかたちをして、ぴかぴ

かする鉄砲てっぽうをかついで、白熊しろくまのような犬を二ひきつれて、だいぶ山奥やまおくの、

木の葉のかさかさしたとこを、こんなことをいながら、あるいてお

りました。

引用:青空文庫 宮沢賢治 注文の多い料理店

  

ここで、子どもに聞きました。

「木の葉」は、担任の先生はなんと読んだ?

「きのは」

そうか〜。

ここは難しいところ。

「木の葉」を「きのは」と読むのか、「このは」と読むのか。

私はここは「このは」だと思いました。

  

さっそく、タブレット端末で調べました。

 

光村図書 教科書の言葉Q&A 「木の葉」は「きのは」? それとも「このは」?

このサイトを参考にします。

  

引用します。

  

 

ご質問にあった「木の葉」や「木の実」「木の芽」などのように、

「き」と読んでも「こ」と読んでもいいものがあります。

「木の葉」について辞典類を見ると、見出し語として「このは」

でしか取り上げていないものが多くあります。これは「このは」

が1語としての意識が強いのに対し、「き/の/は」は3語として

の分析意識があるため、国語辞典の見出し語としてはあげにくい

事情があるためと考えられます。辞典類が「きのは」という読み

方を否定しているわけではありません。

「きのは」「このは」は、どちらの読み方でもいいわけですが、

文脈によって、1語意識が強い場合は「このは」、3語としての

分析意識が強い場合は「き/の/は」と読まれることが多いよ

です。

例えば「ハス(蓮)の葉」(はす/の/は)などと対比して「木

の葉」が出てくるような場合は、「このは」ではなく、「きのは」

と読むのが普通です。つまり、「木の葉」「木の実」「木の芽」

などの「の」に助詞の意識が強い場合には、「き」と読むことが

多いと考えてください。

  

「きのは」「このは」どちらでも間違いではありません。

でも「注文の多い料理店」では、「木の葉」として1語扱いだと

思います。

どちらかというと「このは」が適しているかなと思います。

「木」を「こ」と読むのは、いくつかあります。

 

木立(こだち)、木陰(こかげ)、木の実(このみ/きのみ)

  

昔の漫画で、木の葉隠れの術があったなあ。

その時は「このはがくれ」でした。

私が「木の葉」を心情的に「このは」と読みたいのは、

そんな漫画の影響があるかもしれません。

子どもには、「きのは」「このは」の両方の読み方があることを

教えました。

  

YouTubeで朗読の動画を見ると、

7本は「このは」、1本が「きのは」

「このは」が圧倒していました。

  

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