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2023年12月 6日 (水)

豊川市立牛久保小学校の二宮金次郎像

    

今日は令和5年12月6日。

  

豊川市牛久保小学校の二宮金次郎像の写真です。

11月22日の撮影です。

小学校に設置された二宮金次郎像としては、

豊橋市の前芝小学校に次いで2番目にできたと言われます。

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台座に書かれていることはどんなことか。

きっとネット上では、そのことを記した人がいるぞと思って

探しました。

おられました。

金次郎像データ 2020年 5月現在へ

ここから転載します。

まずはこの面。これは読めますね。

  

講堂新築記念

  

今はなき講堂ができた時の像なんですね。

講堂は姿がありませんが、金次郎像は残りました。

講堂は30年前に解体されています。平成5年。

その時に記念テレカができたようです。

Img_3282

牛久保小学校

  

次の面。

Img_3240

これが表面のようです。

  

二宮大先生之像

その下に報徳訓

父母根元在天地令命 身體根源在父母生育  

子孫相續在夫婦丹精 父母富貴在祖先勤功  

吾身富貴在父母積善 子孫富貴在自己勤労 

身命長養在衣食住三 衣食住三在田畠山林  

田畠山林在人民勤耕 今年衣食住昨年産業 

来年衣食在今年艱難 年年歳歳不可忘報徳

  

「報徳訓」とは何ぞや?

この漢字の塊を見てもよく分からず。

またネットに期待して探します。

あるものですね。

金次郎さんの地元、神奈川県小田原市のサイトです。

小田原jichisoren

ここから引用します。

  

百八つの文字で表された報徳訓を読み下すと次のようになります。

≪報徳訓 読み下し≫

父母の根元は天地の令命に在り 身体の根元は父母の生育に在り

子孫の相続は夫婦の丹精に在り 父母の富貴は祖先の勤功に在り

吾身の富貴は父母の積善に在り 子孫の富貴は自己の勤労に在り

身命の長養は衣食住の三つに在り 衣食住の三つは田畑山林に在り

田畑山林は人民の勤耕に在り 今年の衣食は昨年の産業に在り

来年の衣食は今年の艱難に在り 年年歳歳報徳を忘るべからず

報徳訓の意味 ≪報徳訓とは≫

報徳訓は二宮尊徳先生の教訓である。先生は次のように考えた。

「人は天地の恩徳と、親、先祖の恩徳によってこの世に生まれること

が出来、いろいろなものの恩徳によって生かされている。その恩徳に

報いることが報徳であり、人の道である」と。

我々が豊かな暮らしが出来るのは、先祖の努力のお陰であり、我々の

子供、孫に豊かな暮らしをさせるには、我々が一生懸命働かなければ

ならない。長生きをするには、衣食住のバランスをよくしなければな

らないし、衣食住を良くするためには、それらをつくってくれる田畑、

山林を良く手入れしなければならない。

今年の暮らしは昨年働いたもので、来年の暮らしは今年働いたもので、

というように余裕をもって暮らすべきである。

このことは何時の時代になっても変わることがないので、すべてのも

のに感謝し、すべての徳に報いる、すなわち「報徳」のこころを忘れ

てはならない。

   

うん、わかりやすい。

このサイトを作ってくれた人に感謝。

  

  

次は右側面。

Img_3239

右側面には日付けと寄付者名・製作者名

昭和貮年十一月上浣

建設者 宝飯郡牛久保町大字牛久保字内若子 

鈴木喜一

謹作者 藤原利平

  

作者の藤原利平さんは、前芝小学校の像を作った同じ人。

鈴木喜一さんは寄付者。

  

左側面

Img_3241

これも難読。

  

左側面は寄付者鈴木喜一氏の揮毫で

二宮先生の歌に

「むかし蒔く木の実大樹となりにけ里 今まく木のみは後の大木ぞ」

「日々日々に積もる心の塵あくた 洗ひながして我をたつねん」

  

なんとなく意味はわかるなあ。

  

ところで、二宮金次郎像は、本を読んでいますが、

何の本を読んでいるか?

説はいろいろあるようですが、

このサイトは「大学」説です。

二宮金次郎は何を読んでいるか

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この金次郎像には、文章が書いてあります。

それは中国・戦国時代の思想書「大学」です。

その文面は以下の通り。

Img_3285

牛久保小学校の金次郎像の本には何が書いてあるか。

先日、子どもを登らせて観察させました。

「何も書いてなかった」そうです。

  

二宮尊徳さんの教え「積小為大(せきしょういだい)」も

ここに書き留めておきます。

  

小さな努力をこつこつと積み重ねていけば、いずれは大きな収穫や力

に結びつくという教え。大きなことをなしとげるには、まず、小さな

ことをおこたらず、行うことが大切である。とかく人間は、小さなこ

とをきらい、大きなことばかりに目がいくけれども、大きなことは本

来小さなことの積み重ねであり、小さなことをおろそかにするものは

大きなことなどなせるわけがない、小さなことをおこたらず積む努力

をしなければならないという尊徳の教え。  

  

目の前の子どもたちに伝わるかな。

  

最後に、やっぱり私は動画。

小学校に二宮金次郎像ができるようになった話。

わかりやすい。

建造ブームは昭和3年から。

前芝小と牛久保小は先取りしていました。


YouTube: 4分でわかる歴史の偉人「二宮金次郎」【ガチャガチャ】

  

今日の社会科の授業は、二宮金次郎像にまつわる話としよう。

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