「長寿の習慣」を読みました② 肉も魚も食べるべき
今日は令和5年7月13日。
前記事の続き。
「日本人の体質」研究でわかった長寿の習慣
(奥田昌子著/青春出版社)
から引用していきます。
日本の百寿者が好んで食べてきた魚が健康によいといわれるのは、魚
に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサ
エン酸)という成分に、中性脂肪を減らして内臓脂肪をつきにくくす
る作用があるからです。これが動脈硬化の進行を強力におさえます。
EPAとDHAがとくに多いサバ、サワラ、サンマなど背中の青い魚
は日本の近海で獲れるため、山間部をのぞけば、百寿者にとっても子
どものころからなじみの深い食材だったでしょう。健康のために魚を
わざわざ食べたわけではなく、その時代の人にとっては、ご飯の隣に
魚と味噌汁があるのが普通だったと思われます。
(115~116p)
やっぱり魚なんですね。
日本人には魚がいいようです。
最近はEPAとDHAのサプリメントが販売されていますが、青魚を
中心に、週に3回も魚を食べればサプリメントは不要でしょう。
(116p)
サプリメントは興味があるけど、効果が不明です。
肉はどうなんだろう。
では、肉もしっかり摂取するほうがよいのでしょうか?いや、肉には
注意が必要です。魚と肉の大きな違いは、肉から蛋白質を摂取しよう
とすると脂肪が一緒に入ることです。
日本で肉の摂取が増えるにつれて平均コレステロール濃度が上がりま
した。その結果、内臓脂肪がついて動脈硬化が進み、脳の血管が詰ま
る脳梗塞が増えています。
(117p)
肉は、脂肪が取り込まれるのがいけないわけです。
でも和田秀樹さんは、肉をよく食べなさいと言っています。
肉を食べるようになって、日本人の若々しさが伸びたように思います。
肉もマイナスだけとは思いたくないですね。
著者はこうも書いています。
このところ、「肉をよく食べる高齢者は長生きする」という話をよく
耳にします。けれども、こういう話の出どころは、たいてい1970
~1980年代に行われた調査です。図表12からわかるように、こ
の時代は動物性蛋白質の摂取も増えたことで脳出血がぐんぐん減って
いました。これも日本の平均寿命を押し上げたのは確かです。
しかし、日本人の動物蛋白質の摂取量はその後も上昇を続け、こんに
ちでは大部分の人が十分に摂取できています。肉の摂取は両刃の剣で
す。動物性蛋白質を摂りたければ魚からの摂取を優先してください。
(119p)
図表12では、動物性蛋白質の摂取が増えることで、
脳出血が減っています。
その代わり、脳梗塞が増えています。
日本人の体格が良くなったのは、明治時代から。
それは肉食を始めたからです。
それまでは、仏教で禁じられていました。
その歴史は長く、その結果、江戸時代の平均身長は、
男性155~158cm、女性143~146cm。
肉は食べるべきです。ただ魚も積極的に食べるべきです。
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