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2023年2月28日 (火)

「エコファシズム」を読む③ 一つの方向に向かって抗えない風潮が出てくる時代

    

今日は令和5年2月28日。

  

前記事に引き続き

「エコファシズム 脱炭素・脱原発・再エネ推進という病」

(有馬純・岩田温著/育鵬社)より引用します。

  

えば、日本は次世代太陽電池の「ペロブスカイト太陽電池」を開

発しています。これはとても薄い膜の太陽パネルで、日本発の技術

です。しかも、壁面にも貼れるし、自動車にも貼れるし、丸いとこ

ろにも貼れる。ですので、現在行われている森林を伐採して中国製

の太陽光パネルを並べるという環境破壊を、相当程度、解決できる

でしょう。そういうものはどんどんやっていったらいいと私は思い

ます。

我々が注意しないといけないことは、現時点での再エネに限界や課

題があるからっといって、再エネ自体を全否定してはいけないとい

うことです。再エネは、10年前と比べると、はるかに活用しやす

くなってきています。

今の日本の最大の問題点は、再エネを推進している声の大きな人た

ちの多くが、再エネを唯一の解決策として絶対視する一方で、原発

については断固として反対という二者択一的な姿勢であることです。

(65p)

  

「ペロブスカイト太陽電池」は画期的なもののようです。

未来コトハジメ 太陽光発電がビルの窓と一体化する 次世代エネルギーの主役候補=ペロブスカイト太陽電池

☝ 今日発信された記事です。

ここで勉強しました。

そこからの転載。

Img01

2023年1月アメリカ・ラスベガスで開催されたCES 2023にて、パ

ナソニックはペロブスカイト太陽電池が持つ「デザイン自由性」を

生かして木のオブジェ、「ペロブスカイトツリー」を作成。多くの

来場者の目を引いた

  

太陽光発電が将来面白くなりそうです。

でも著者たちは、原発を起動すべきという意見です。

そこが引っかかる。

石炭火力発電は、日本は進んでいるので、

石炭火力発電をもっと行えばいいと考えます。

「化石賞」をもらったっていいではありませんか。

   

なぜ、温暖化防止が貧困や差別の解決よりも優先されなければなら

ないのか理解に苦しみます。各国によって優先順位が変わってくる

のは当然のことでしょう。それを温暖化防止がすべてに優先すると

主張するのは、富裕国の倨傲(きょごう)以外の何ものでもない。

(94p)

  

この意見には賛成できます。

  

その彼(マイケル・ムーア)が制作総指揮をした『プラネット・オ

ブ・ヒューマンズ』(2020年)という映画があります。気候変

動に関する1時間40分ほどのドキュメンタリー映画なんですが、

ユーチューブ上に公開されていて、誰でも観ることができます。私

も観ましたが、退屈させず、一気に最後まで観ました。同時に考え

させられることも多い映画でした。

この映画では、「再生可能エネルギーはクリーンだ」と言っている

人たちの欺瞞を暴いているんです。環境団体が一度抗議して、動画

が削除されたことがありましたが、その後復活しました。この作品

ではバイオ100%再エネを謳っている企業やイベントが、化石燃

料火力発電を含むグリッドと接続されていたり、誇らしげにデビュ

ーした電気自動車の供給電力が石炭主体であり、会社関係者が「石

炭は必ずしも悪いエネルギー源ではない」とコメントするなど「不

都合な真実」も紹介されています。

(126~127p)

   

さっそくYouTubeで検索してみました。

ありました。


YouTube: Michael Moore Presents: Planet of the Humans | Full Documentary | Directed by Jeff Gibbs

今晩は観ることができないけど、

木曜日の晩ぐらいに観てみようかな。

  

  

政治における大原則は、原理主義を排すということだと思います。

環境だろうが核廃絶だろうが何でも結構ですが、政治の世界では「

自分たちの主義・主張は一歩も譲らない」という姿勢だけは排除し

ておく必要がある。政治というのは結局、価値観のぶつかり合いで、

妥協も必要だからです。まったく自分と同じ価値観の人なんていな

いという前提に立たない限り、政治は成り立たない。

ところが、エコファシズムの人たちはみんな「非政治」な性質を帯

びている。端的に言えば、妥協がない。自らの姿勢は非政治的なの

に、自らの主張を政治に持ち込もうとしている。他の意見を全部、

攻撃、爆破することによって、自分たちの主張を他人に強制しよう

とする。本当に迷惑な存在だと思います。そして、迷惑な存在なの

ですが、それを「迷惑である」と指摘することを封じ込めるような

「正義」を掲げるところにも、彼らの特徴があります。

(174p)  

  

なるほど、著者たちの考え方はここにあると思いました。

世の中、原理主義では通らないのです。

通そうとすれば無理が出てきます。

それを危惧しているのだと思いました。

   

戦前も今もですが、社会が一つの方向に向かって抗えない風潮が出

てくる時代は、どこかおかしいですね。

(202p)

  

これは思います。

この本で一番賛成したいのはこの文です。

今は誰もが「エコ」「カーボンニュートラル」と言っています。

変だぞと思います。

変ですよねと確認したくて、この本を読んだのかもしれません。

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