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2022年11月 7日 (月)

教科書に「酸性雨」が太字で書いてあった 違和感

       

今日は令和4年11月7日。

  

地理の教材研究で、教科書を見てちょっと驚きました。

  

ヨーロッパでは、19世紀からの工業の発展により、工場からの排

水や排気で、河川や大気が汚染される問題が起こりました。また、

酸性雨の原因になる物質が風に乗って広がり、国境をこえた広い範

囲で深刻な被害をもたらしました。

(「新しい社会 地理」東京書籍80p)

   

太字で表された「酸性雨」という言葉に久々に出合ったと思いました。

いつ頃だろう、この「酸性雨」が盛んに言われていたのは?

20世紀か?

21世紀になってから、「酸性雨」を聞いていない。

今や環境問題と言えば、気候変動、地球温暖化が主役であり、

「酸性雨」は本当に聞いていません。

聞いていないということは、「酸性雨」はたいしたことがなかったのか。

一時的なブームであって、あのダイオキシンと同種類か。

それなのに、教科書では太字。すごく違和感がありました。

教科書の文章の隣には、ドイツの立ち枯れた森林の写真があり、

説明は「酸性雨によると考えられています」とあります。

あいまいな説明です。

  

ネットで「酸性雨」をいろいろ調べてみました。

ネットには「酸性雨」は存在していましたが、ちょっと勢いがないです。

写真の説明と同様に、あいまいなのです。

その中で、このサイトに行きつきました。

いま、酸性雨はどうなっているの?(2019年)

このサイトによると、「酸性雨」が言われ始めたのは、

1970年代からです。

そしてやはり、2000年以降はあまり言われなくなりました。

その理由は、酸性雨の影響が証明できていないことです。

ドイツの森の立ち枯れは、酸性雨のためではなく、

乾燥によるものだと書いてあります。

しかし「今も終わっていない酸性雨問題」とも書いています。

酸性雨は現在も降っているのです。

その酸性雨がどのような影響をおよぼすか、

酸性雨が蓄積したらどんなことが起こるのか。

これからの研究なのだそうです。

  

どうやって教えたらいいんだ「酸性雨」

自分が調べたことを教えるのがいいのだろうか。

   

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