「ももちゃんのピアノ」⑤ 音楽に飢えていた時代
今日は令和4年6月25日。
昨日の記事の続きで、
「ももちゃんのピアノ 沖縄戦 ひめゆり学徒の物語」
(柴田昌平文/阿部結絵/ポプラ社)より。
たくさん引用したい本ですが、
今日図書館に午後6時までに返さなくてはいけない本。
戦後の音楽に飢えていた時の様子を引用します。
基地の仕事で家族のくらしが安定してきたころ。ももちゃんは、はた
らいて得た給料のなかから、自分のただひとつの楽しみとして毎月レ
コードを買うようになりました。
その数が10枚をこえたころ、大学生たちから「音楽鑑賞クラブをつ
くるから、あなたも入りませんか」と誘われました。彼らは、ももち
ゃんがレコードをたくさん持っていることを伝えきいて、声をかけて
きたのです。2週間に1回、夕方、音楽に飢えた学生たちが大学の教
室に集まって、みんなしんけんにレコードに耳をかたむけます。
(162p)
ももちゃんがたくさん持っているといっても、
10枚余りですよ。
そのレコードの曲を聴きたくて、教室に集まる大学生。
今は恵まれています。
じっくり曲を聴かずに、聞き流して消費していく感じです。
やっぱり私は、昨日の記事に書いたように、
1カ月に10曲程度をじっくり聴く方針でいきたいと思います。
縁があった曲を生活のBGMとして、
後に音楽を聴き直した時に、
その頃のやったことが思い出されるくらいに、
生活の中に曲を染み込ませたいです。
さあ、この本を図書館に返しに行ってこよう。
図書館では、次の次に読みたいと思っている本が、
予約本として待っています。
本との別れ。新しい本との出合いです。
もう一度書きますが、この本、
小中学校の図書館推薦本です。
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