バイカル湖の世界一の透明度に貢献している生き物とは
今日は令和4年6月13日。
授業で生徒に映像を見せる過程で、
自分も勉強になることが多々あります。
2020年7月26日に録画した
「世界遺産 バイカル湖 ロシア」はよかったです。
冷帯の授業で見せました。
シベリアにあるバイカル湖は、冬には全面結氷します。
大氷原を見せるだけでも、価値はあると思いました。
番組後半、この厚い氷に穴を開けて、ダイバーが潜りました。
氷の下の世界は、私には予想外でした。
バイカル湖とは世界一深い湖、世界一古い湖、
そして世界一透明度が高い湖です。
透明度が高いことに関して、私には先入観がありました。
何らかの理由で、生物が住めないような環境になった湖が
透明度が高いという先入観。
違っていました。
「バイカル」とは「豊かな湖」という意味だそうです。
1000種以上の生き物が生息していて、
およそ7割がバイカル湖のみの固有種です。
湖には250種のヨコエビがいるそうです。
ヨコエビは魚の死骸やプランクトンを食べる湖のお掃除屋さん。
しかし、もっと湖の透明度に貢献している生き物がいました。
岩場に群生しているのは淡水で生息するカイメン。
海草のようですが、植物ではありません。
原始的な動物です。
カイメンは汚れた水を体内に取り込み、きれいにしてくれます。
カイメンにはすごい浄化力があります。
わずか2平方センチメートル大きさで、
1日20リットルの湖水を浄化することができます。
表面に開いた穴から水を取り込み排出します。
体内には密集した管(くだ)があり、
バクテリアなどを濾(こ)して、
水をきれいにするのです。
世界一の透明度は、カイメンという原始的な生き物に
支えられていました。
このカイメンのことを知ったのは、この番組です。
勉強になりました。
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