「おれは一万石 無人の稲田」読破/「逃散」「無人」の読み方
今日は令和4年4月27日。
「おれは一万石」シリーズも第10弾。
読みました。
「おれは一万石 無人(ぶにん)の稲田」
(千野隆司著/双葉文庫)
テレビの時代劇を見る感覚で、このシリーズを読んでいます。
勧善懲悪な展開です。安心して読んでいます。
ただ悪者が、次々に死罪になったり自刃したりするのが、
江戸時代らしいです。
そうなることがわかっているのに、
悪いことをするかなあと疑問に思います。
でも「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」でも、
罰は厳しかったと思います。
今回のテーマは、百姓の「逃散」でした。
「逃」を「ちょう」と読んで「ちょうさん」
一村をあげて耕作を放棄して、山野や他領へ逃げること。
「逃」を「ちょう」と読むのは、この熟語だけではないでしょうか。
この本では、逃散一歩手前まで行ったところを、
主人公の井上正紀と仲間たちが食い止めた話でした。
「無人」も「むじん」ではなくて「ぶにん」と
ふりがながうってありました。
ここには「むにん」「むじん」「ぶにん」が併記されていました。
「ぶにん」という読み方もちゃんとあるのです。
次は坂口安吾の「道鏡」を読みます。
コメント