「地球温暖化狂騒曲」④ 人為的温暖化説を声高に批判する人たち
今日は令和3年12月29日。
前記事に引き続き、
「『地球温暖化』狂騒曲 社会を壊す空騒ぎ」
(渡辺正著/丸善出版)より引用します。
今後どれほど温暖化が進むのかは不明ながら、気候変動の進みは十
分に遅い。もし何か危険なことが起こるなら、その兆候がくっきり
見えたとき、適応をゆっくり考えればよい。たいていのことには現
在の技術で対応できるし、技術はこれからも進んでいく。
(129p)
この本を読むと、こんな考え方でいいんだなと思います。
不思議なのは、なぜ1988年に国連は温暖化が緊急の問題だと言ったのかです。
経済ジャーナリストの石井孝明氏も、「地球エネルギー政策研究」
とでも和訳できる組織のウェブサイト(www.gepr.org/ja/)で
2015年7月6日、山梨県の北杜市を例に、太陽光発電の環境破
壊を嘆いていた。同氏は、添えた14点のカラー写真に環境破壊の
ひどさを雄弁に語らせ、記事の前半をこう締めくくる。
市内のあちこちに、潰された森林、空き地、大量の太陽光パネルが
あった。再エネ拡大は「環境を守るため」「安全なエネルギーを確
保するため」と、導入策拡大の時に、推進派と当時の政権与党の民
主党は主張した。それを思い出し、醜い光景を見ながら、筆者は怒
り、むなしさ、悲しさを同時に抱いた。日本の原風景ともいえる「
里山」と森林が太陽光発電の政策の失敗によって、そして事業者の
欲望と、無責任な政治・行政で破壊されているのだ。オオムラサキ
などの昆虫も住めなくなるだろう。
「環境を守るため」といいながら環境を破壊するーーーその根元に
あるのは、本章冒頭の引用文にいう「浅ましさ」だろう。お金のに
おいに敏感な人たちが商売のチャンスとみて、うわべだけ「環境の
ため」といいながら突っ走るのだ。
(144~145p)
各地で見ることができる、大量の太陽光パネル群は、
突っ走った結果なのでしょうか。
太陽光パネルに対する見方は、近い将来変わってくるのでしょうか。
1970年代も末になると寒冷化は峠を越え、気温が上昇に転じた
ように見える。そのころはもう、研究者が警告する「気候変動」に、
米国政府のほか世界気象機関と国連環境計画も強い関心を寄せ、大
きな動きや流れができていた。そして80年代に入るや「寒冷化」
は忘れ去られ、人為的CO2温暖化が世界レベルの話題になる。
1980年代の末、ソ連邦の解体やヨーロッパの東西融合などで冷
戦時代の終わりが見えた。世界の調整役としての国連は、「次の仕
事」を探したのではないか?国連は「世界の平等化」という任務を
もつ。当時はCO2の大部分を先進国が出していた。先進国に「CO2
のペナルティ」を課し、その富を途上国へ回せば平等化に役立つぞ
・・・・・・・
そんな流れのなかで1988年11月、世界気象機関と国連環境計
画がIPCCを設立し、「地球温暖化」を国際政治の道具にしたー
ーーーーと推測できる。その推測を裏づけるものとして、だいぶあ
との2010年10月、IPCC第四次報告書・第三巻「対策」の
代表執筆者だったオトマー・イーデンホーファー氏がこんな発言を
残している。「国連の気候政策は、気候変動そのものはどうでもよ
くて、世界の富を再分配するためのものなんですよ」(11月8日
『ニュースバスターズ』記事)
(165~166p)
1988年に国連がきっかけをつくって温暖化が問題になった。
ーーーーーというのは本当だろうか。
つまりIPCCは、人為的な気候変動(CO2温暖化)を「リスク」
と決めつけ、どんな影響がありそうか、どんな対策をすべきかを考え
るのだという。温暖化が「事実かどうか」を問う姿勢はなく、CO2
の増加や温暖化のプラス面に目を向ける姿勢もなくて、ひたすら「人
為的CO2=悪」とみる組織だということになる。
すると、人為的CO2温暖化が大問題ではないとわかった瞬間にIP
CCは存在意義を失う。だから組織の存続には、「温暖化はあぶない」
と叫びつづけなければいけない。
(167p)
近い未来に来ると思うんです。
人為的CO2温暖化は大問題ではないと言われる時が。
でも世の中が、大量の資源が温暖化対策に向けられていて、
それを変更するために、また年月を必要とすることでしょう。
しかし「世界の平等化」のために、
こんなことを国連はスタートさせるのか?
世界はしっかり巻き込まれています。
日本と違って海外には、人為的温暖化説を声高に批判する人が多い。
(185p)
トランプ大統領が環境保護庁(EPA)長官に起用したスコット・プ
ルイット氏は次のような発言をしています。
多少の温暖化は、いいことですよ。かつて文明が栄えたのも温暖な
時代でした。・・・・いま地球の気温は少しずつ上がっていますが、
人間活動の影響はごくわずかでしょう。また、私たちにとって最適
な気温が何℃なのか、どの研究者に訊いても明快な答えはありませ
んね。
(186p)
これらの声を聞いて、どう判断しますか自分。
温暖化問題とは距離をあけた方がよさそうです。
のめり込まないようにしよう。
今に真相が見えてくることだと思います。
米国プリンストン高等研究所の物理学者、「アインシュタインの後
継者」と評されるフリーマン・ダイソン博士の発言。
環境汚染なら打つ手はあります。かたや温暖化はまったく別物。・・・
CO2が何をするのかつかめたと研究者はいいますが、とうていその
段階にはなっていません。そもそも、植物の生育を助けて地球の緑
化を進め、人類社会をも豊かにするCO2を減らそうというのは、正
気の沙汰ではないでしょう。気候を理解したというのは、気候学者
の思い上がりにすぎません。彼らが頼るコンピュータシミュレーシ
ョンなど、変数をいじればどんな結果でも出せる代物ですからね。
・・・私自身、科学の話ならたいてい多数意見に従いますが、ただ
一つ、気候変動の話は違います。科学の目で見るとナンセンスその
ものですから。
(187p)
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