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2021年9月25日 (土)

本「落花」を読みました/「耳順」は60歳を表す

   

今日は令和3年9月25日。

   

この本を読みました。

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「落花」(澤田瞳子著/中央公論新社)

    

アマゾンの本紹介を引用します。

  

将門という男は、なぜかくも激しく不器用なのだ!

音楽に取り憑かれ、「至誠の声」を求め旅に出た仁和寺の僧・寛朝。

荒ぶる坂東の地で出会ったのは、古き法に背き、ならず者と謗られ

る人物だった――。

土豪、傀儡女、群盗……やがて来たる武士の世を前に、混迷を生き

る東国の人々。

その野卑にして不羈な生き様に接し、都人はどんな音を見出すのか。

父に疎まれ、梵唄の才で見返そうとする寛朝

逆賊と呼ばれても、配下を守ろうとする将門

下人の身にして、幻の琵琶を手にせんと策略を巡らす千歳

「至誠の楽人」の名声を捨て、都から突然姿を消した是緒

己の道を貫かんともがく男たちの衝突、東西の邂逅を、

『若冲』『火定』の俊英が壮大なスケールで描き出す!

    

「火定」に引き続き2冊目の澤田瞳子さんの本。

僧侶から見た平将門が豪快に描かれていた感じです。

  

上のアマゾンの感想から引用。

  

英雄史観的かつ英雄叙事詩的な海音寺潮五郎『平将門』に比べて、

乱に翻弄される官人や僧侶、傀儡女たちの視点から描かれる生々し

い戦禍としての将門の乱。かなり最新の研究成果も取り入れている

と思う。

三里離れた山上から俯瞰する将門と秀郷の戦いが斬新。

最初、会話文のヘタクソさで乗りにくかったんだが(海音寺将門の

台詞の妙! いや、彼が上手すぎるのだ)、最後は珍しく泣きなが

ら読んだ。

海音寺潮五郎『平将門』という比類なき巨壁がありながら怯まず挑

んだ快作。

素晴らしいと思います。

   

この感想を読むと、海音寺潮五郎「平将門」が読みたくなります。

今回の読書では、ふだん見ない言葉にたくさん触れました。

その中のいくつかを書きます。

   

   

尋祚(じんそ)の言葉が謙遜でないことは、すぐに知れた。広い寺

域とは裏腹に、法城寺に起き居する僧はわずか七人。それもみなと

っくに耳順(じじゅん)を超え、寛朝と年の近い青坊主なぞ一人も

いない。

(110p)

  

「耳順」とは?

調べました。goo辞書には次のように書いてありました。

  

【耳順】六〇歳。「論語」の「六十にして耳順(したが)う」による。

修養を積んで他人の言葉を素直に受け入れられるようになる年、の意。

   

そうか、今の自分の年のことを言うんだ。

覚えておこう。

  

益荒男(ますらお)

(354p)

  

昔、相撲取りに益荒雄がいました。

今回調べたら、白いウルフの愛称の益荒雄は1961年生まれ。

ただいま60歳。一緒でした。

「益荒男」の意味を調べました。

コトバンクには次のように書いてありました。

  

【益荒男】勇気のある強い男。

     武人。兵士。

    

  

板東の大地すらをどよもした将門の楽は、いまも耳に鮮やかに甦る。

(404p)

   

「どよもす」とはどんな意味だろう。

調べました。

コトバンクには次のように書いてありました。

  

【どよもす/響もす】声や音をひびかせる。鳴りひびかせる。

    

澤田瞳子さんの本を読みつづけたら、これらの言葉にも慣れるかな。

  

  

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