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2020年11月29日 (日)

ノベライズ「クロスロード」を読みました

    

今日は令和2年11月29日。

  

この本を読みました。

Bk4845423715_3l https://lohaco.jp/product/L01287397/

「クロスロード」(吉岡逸夫著/KKロングセラーズ)

映画のノベライズ本。 

吉岡さんの本は2冊目。

ここでも道草 吉岡逸夫さんの本等3冊、図書館に予約しました(2020年11月15日投稿)

映画の予告編は動画で見ることができました。

映画.com

 

印象に残った文章を引用します。

  

かつては、戦争取材でジャーナリストが狙われることは稀だった。

戦争当事者たちにとって、ジャーナリストは自分たちの意見を世界

に伝えてくれる、いわば利用価値の高い存在だった。ところが、最

近ではインターネットが発達し、言いたいことがあれば自ら発信で

きるようになり、ジャーナリストに頼る必要がなくなった。ジャー

ナリストは単に身代金が取れる餌食でしかなくなったのだ。

(7p)  

 

この本の著者がまさに当事者が発信した内戦記でした。☟

ここでも道草「バナの戦争」① 少女から見たシリア内戦(2020年2月2日投稿) 

インターネットの発達は、ジャーナリストの存在も危うくしているんだ。

  

  

「ボランティアって何かよく分からなくなってきました。協力隊の

場合、海外手当をもらっていますよね。」

「そうだね。あまり額は多くはないが、食べて暮らせるだけは支給

している」

「それって、純粋にボランティアじゃないんじゃないですか。給料

をもらっているのと同じじゃないですか?」

「あのね。日本で使われるボランティアという言葉の中には『無償』

とか『慈悲』とか『滅私奉公』というニュアンスが含まれているけ

ど、本当は違うんだ。ボランティアの意味を辞書で調べると、『自

発的に参加する人』とある。ボランティアの中心になる意味は『自

発性』なんだよ。金銭を受け取るかどうかは決定的な問題ではない。

(後略)」

(128~129p)

   

まさに、私にとってボランティアは「無償」です。

「自発的に参加する人」なのですね。なるほど。

長野にボランティアに行ってから、まもなく1年。

あの時は自発的に参加しました。

  

  

「・・・お前はスゲーよ。きちんと協力隊の経験を、今に生かして

る。でも・・・俺の協力隊は無駄だったんだ・・・」

「無駄だった訳がないでしょ。沢田さんは、目に見える事は残せな

かったかもしれない。でも、人と人が出会って、同じ時間を共有し

たら、何も残ってない訳がない。沢田さんの見えない所で、誰かに

何か足跡を残していると思う。僕に足跡を残したみたいにね」

(177p)

  

教師という職業もそうだよなあ。

担任した生徒に何か影響を与えたことがあるのかどうか。

  

  

吉岡逸夫さんのあとがきから引用。

  

アフリカなど、世界中から援助が集まるから、多くのアフリカ諸国

は援助なしでは立ちゆかなくなっている気がする。

日本が明治時代にうまく発展できたのは、自力で外国人を雇い、彼

らの技術や知識を吸収したからだと思う。お雇い外国人はボランテ

ィアではない。日本は、彼らに当時の総理大臣よりも高い給料を払

っていた。だから、必死に学んだのだ。それぐらい対価を払ったか

ら真剣に学ぶというのも人情ではなかろうか。

(203p)

  

明治から学ぶことは多い。

  

  

協力隊体験は私にとっては大きな旅であった。なぜ人は旅をするの

か。その答えの一つが「気づき」があるからだ。常識とは異なる発

見があるからだ。発見があれば、そのたびに世の中の見え方が違っ

てくる。気づきが多ければ多いほど、人生は豊かになる。それが、

協力隊活動の本来持っている醍醐味に違いない。

(204p)

  

太字でうったところが大事ですね。

今日はどんな気づきのある1日になるだろうか。

今日は旅には出ないけど、気持ちは旅気分で。

  

   

映画「クロスロード」は

ネットで購入することができることがわかりました。

3000円弱で入手できます。

縁を大事にしたい私としては、もう止まりません。

注文しました。

 

パナマを調べていて、吉岡逸夫さんのことを知り、

吉岡さんの本を読み、次は映画です。

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