「天声人語」/今読んでいる本が登場しました
今日は令和2年8月3日。
学期中は、ほぼ四六時中、自分の脳内の多くは、
「明日の授業はどうしようか」に占められています。
これはなかなか厄介です。
それを思えば、夏休みはふっと気が抜けています。
読書量やビデオ鑑賞時間が増えます。
今日、まさにその本のその部分を読んでいたところが、
「天声人語」で書かれていました。
2020年8月3日朝日新聞朝刊「天声人語」を引用します。
花が若さを象徴するのは、はかなく散る姿ゆえである。そう考え
ると「老いた花」というのは形容矛盾かもしれない。しかし夏の盛
りの紫陽花(あじさい)はそう表現していい。花に見えるのは実は
ガクで、散ることがない▼色の移り変わりを重ね、紫陽花がいま渋
みのある風合いを見せている。最近読んだ認知症専門医、長谷川和
夫さんの言葉を思い出す。認知症になっても人が変わるわけではな
く「昨日まで生きてきた続きの自分がそこにいます」▼自らも認知
症になった長谷川さんが共著『ぼくはやっと認知症のことがわかっ
た』で語っている。人は生まれたときからずっと連続している。認
知症の人を「あちら側の人間」と扱うのは間違いだと▼症状に波が
あることも、なってみて初めて分かったという。夕方は疲れのため
混乱がひどくなるが、一晩眠ると頭はまたすっきりする。誰にもあ
る好不調を思うと、まさに「生きてきた続き」であろう▼昨年の日
本人の平均寿命は女性の87,45歳。男性の81.41歳と過去
最高となった。高齢化社会は進んでも、老いの内側をのぞくのは簡
単ではない。手がかりになる言葉があれば寄り添うための力になる。
(後略)
「ボクはやっと認知症のことがわかった」を現在読書中。
認知症の父親を世話している身としては、
参考になることがたくさん書いてある本です。
明日には読破する予定です。
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