「スペイン風邪」感染予防を呼びかけるポスター
今日は令和2年6月29日。
やっぱり2020年5月12日に放映された
「BS1スペシャル ウイルスVS人類3 スペイン風邪
100年前の教訓」のことを書きたくなりました。
「新しい習慣となった外出時のマスク」
日本人はマスクをすることにあまり抵抗はありません。
現在も学校では体育の授業以外では全員がマスクをしています。
新型コロナウイルスによるパンデミック前であっても、
給食当番は必ずマスク着用でした。
マスクを忘れたら、給食当番ができないくらいの徹底ぶり。
それが当たり前でした。
咳がひどければ、マスクをするのがマナーでした。
マスクに対するハードルを低くしたのが、
約100年前のインフルエンザ「スペイン風邪」の流行でした。
「その原点は100年前」
1918年当時のポスターです。
このポスターがきっかけでいろいろな勉強ができます。
当時もマスクをすることが呼びかけられていました。
呼びかけというか、義務のような言い回しです。
番組で磯田道史さんが言うには、これ以後マスク着用の習慣は、
学校を中心に広められていったそうです。そして今につながります。
このポスターはすでに以前掲載しています。
※ここでも道草 記事「スペイン風邪に学ぶこと」で勉強(2020年4月24日投稿)
マスクのことを今回より詳しく書いています。
なぜポスターか?
磯田道史さんは言いました。
ラジオもテレビもなかった時代。
新聞とポスターで感染予防が呼びかけられました。
テレビはなかったでしょう。
※茶山(さやま)の関心事セット 日本でテレビが普及したのはいつごろなのでしょう
☝ ここを読むと、日本にテレビが普及したのは、
1961年(昭和36年)頃のようです。
日本の半数以上の人が白黒テレビを保有したようです。
私が生まれた年でした。
ラジオはなかったの?
☝ ここを読むと、ラジオのスタートは1925年(大正14年)。
スペイン風邪の時には、ラジオはありませんでした。
ポスターでは、マスクとうがいが呼びかけられていますが、
現在と比較して、100年前には
呼びかけられていないものがあります。
何だと思いますか?
わかりますよね。
手洗いです。
なぜ手洗いが呼びかけられていないか?
番組の中で川名明彦さんが、水道が普及していなかったことが
考えられると言っていました。
なるほどです。
今のように清潔な水が蛇口をひねれば出る状態ではなかったと
考えられます。
☝ ここを読むと、結局戦後にならなければ、
水道は普及しませんでした。
上水道網の完備は1970年代でした。
最近のこと?なのです。
水道がなかったために、手洗いの意識が低かったと考えます。
ポスターには蛇口が描かれていません。
右から左に読む横書きの文章も気になります。
これについては以前書きました。
※ここでも道草 タイムスクープハンター彗星大接近その5 右から左に読む横書き(2019年5月1日投稿)
☝ ここを読み直して、改めて頭にインプットしました。
以上。
このポスターを使えば、たくさんの勉強ができます。
授業で使えますよ。
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