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2020年4月15日 (水)

「実践 ことばキャンプ」① 「そう思っているんだね」と認めること

   

今日は令和2年4月15日。

  

勤務校の同僚の先生から薦められて読んだ本です。

これが良かった。

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「コミュニケーション力を育てる 実践 ことばキャンプ」

(高取しづか著/主婦の友社)  

いいなと思った文章を書き留めてから、本を返そうと思います。

  

 子どもの意思は、どうしたら育つのでしょうか。それには、まず

子どもの気持ちを、親や周りの人たちが「そう思っているんだね」

と認めることです。

 例をあげます。2~3才の子ども同士のおもちゃのとり合いはよ

くあることです。そのとき、親はよく「貸してあげなさい」と言い

ます。思いやりのある子に育てたいからでしょう。協調性を重んじ

る日本社会では、自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先させるよ

うに教えます。

 ところが、この年齢の子どもには、それは自分のものであたりま

えです。無理やり「貸してあげなさい」と言うと、子どもは貸して

あげたくないという気持ちを認めてもらえない、と受けとります。

まずは「あなたのおもちゃだものな」「貸したくないんだよね」と、

わかってあげることから始めましょう。

 でも、それだけではお友だちと遊べませんから、子どもの気持ち

を認めたうえで、「仲よく遊ぶにはどうしたらいいかな?」という

ように話をします。その順番がたいせつです。

 どんな小さな子どもでも、自分の意思を持っています。子どもが

思ったこと、感じたことを「そう思ったんだね」と、否定せずに認

めることがスタートです。

「そう思ったんだね」の積み重ねが、子どもの意思を育て、子ども

は成長するにつれて、自分の気持ちや考えを表現できるようになっ

ていきます。

(8~9p)

  

  

あなたは子どもの話を聞いていますか?幼稚園や学校であった楽し

かったこと、ビックリしたことなど、子どもが話そうとしていると

きに、耳を傾けていますか?子どもは表現しようとことばをさがす

うちに、自分の気持ちが整理され、考えを進めることができるよう

になります。大人の聞く力が、子どもの表現力を伸ばすといっても

過言ではないでしょう。

(10p)

  

  

 子どもは、親や大人がこう言ったら喜んでくれそうだとわかると、

ほんとうの気持ちにフタをして、「いい子」を演じることがありま

す。大人が聞き分けのいい、すなおで明るく、だれにでもやさしく

してあげられる子を望めば、子どもは敏感にキャッチし、そのよう

にふるまいます。自然に気に入られようとするのです。

 わがままを言ったり、憎まれ口をきく、ネガティブな自分をさら

け出すことができるのは、それができる相手だからです。子どもの

反抗や自己主張はてこずりますが、それくらいでいいのです。いい

子でなくても、ネガティブな感情を出しても、受け止めてくれる場

だからこそ、表現することに躊躇がなくなります。

(11p)

  

  

 質問されることで、子どもは自分の隠れた気持ちに気づくことが

あります。大人も子どもの気持ちを知ることで、お互いにわかり合

える関係になってきます。

 子どもが自分で考えられるように、しつこくならない程度に、い

ろいろな場面で自問自答の回路ができてきます。

「どうしてだろう?」と理由を考える。

「何か違うぞ?これでいいのかな?」と立ち止まって考える。

「ほかの方法はないのかな?」と複数の方法を考える。

「これは事実なのかな?」と事実と推測をかぎ分ける。

「どんな方法があるのかな?」と解決策を考える。

子どもの思考力が伸びてくるのです。

(12~13p)

  

  

子どもに限らず大人にも通用することもあります。

質問されることで、頭の中に隠れている思いが出てきたことは

大人になっても体験したことです。

 

このようなきめ細かいことばに関することが書いてある本です。

  

つづく

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