「実践 ことばキャンプ」② 話をふくらませる質問をしたときは・・・
今日は令和2年4月16日。
4月後半戦です。
自粛は続く。
前代未聞の日々が続きます。
前記事に引き続き、
「コミュニケーション力を育てる 実践 ことばキャンプ」
(高取しづか著/主婦の友社) より引用していきます。
●話をふくらませる質問
What(何が?どんな?) Why(なぜ?どうして?)
How(どのように?どうやって?)
(中略)
話をふくらませる質問は、相手に考えさせ、気づきや発見を与え、
行動を引き出します。自分のこととして考えるので、自発的な行
動を促すのです。
(中略)
話をふくらませる質問をしたときは、答えが出てくるまでに時間
がかかることがあります。答えが出るまでゆっくり待つゆとりが
大事です。
(14~15p)
ついつい待てないで、会話を進めようとしてしまうことがあります。
注意ですね。次も関連します。
質問をすると、答えが返ってくるまでに時間がかかります。大人だ
って、ほんとうの心の奥の気持ちを言うときは、さらっと口に出せ
る人のほうが少ないでしょう。自発的に発言するように導くには、
子どものペースに合わせること、待つことなのです。
(16p)
小学生にやさしいクイズを与えます。テスト終了後、研究者たち
は生徒たちに点数を伝えます。半分の生徒には「あたまがいいんだ
ね」と賢さをほめ、残りの生徒には「一生懸命やったね」と努力を
ほめました。
次に生徒たちに「前回よりむずかしいクイズ」と「同様の簡単な
クイズ」の2種類を見せて、どちらか好きなほうを選ばせました。
すると、努力をほめられた子どもたちの90%近くがむずかしい
クイズを選び、賢さをほめられた子どもたちのほとんどは簡単なク
イズを選んだというのです。賢さをほめられた子どもは、まちがい
をおかすリスクをとれなくなるのだというのです。ほめ言葉の違い
は、劇的な影響力があったのです。
(19p)
ほめ言葉が、いつのまにか行動をしばることもあるわけです。
これは大人になって、その傾向が出ていると思います。
失敗を回避するか、新しいことに取り組めるかの違い。
子どもからの積み重ねは、どうしても出ると思います。
私は、失敗回避傾向。変えていきたいです。
ほめるときの3つの視点
〇可能性をほめる
ほめポイント がんばっていること。
やろうとしていること。
意欲を持ってしていること。
ほめことば 「~しようとしているね」
「がんばってる」
〇存在をほめる
ほめポイント 無条件でほめる。
生きていてくれること。
ほめことば 「いっしょにいて、うれしい」
「大好き」
「お帰り」
〇行動をほめる
ほめポイント できている事実
成長した事実
ほめことば 「できてるね」
「~しているのがいい」など。
(21p)
「お帰り」もほめことばなんですよね。
相手を認めているわけですから。
「存在をほめる」にはいろいろなバリエーションが
あると思います。
本当は井本陽久先生のように生徒を小突くのも、
いいんだけどなあ。
残念ながら、勤務校ではボディタッチ禁止。
積極的にはできません。
ケンカをおさめる指導はむずかしいでしょう。必ずしもセオリー
どおりにいかないことも多いはず。それでもなお、お互いの気持ち
を出し合うこと、相手の考えを聞くこと、お互いに歩み寄っていく
こと、妥協点をさがすこと、そんな経験ができる機会は貴重です。
世の中に出れば、問題が起こったときに「ごめんね」「いいよ」
で終わらないことは、大人なら知っているはずです。
けんかや仲直りを経験せずに世の中に出るのは、人との距離のと
り方を覚えていく練習期間がなく、免許なしでいきなり公道を走れ
と言われるようなものです。
(23p)
ここには書いてありませんでしたが、
時が経てば、気持ちも変わって、ケンカが解決することもあるという
体験もできると思います。これも大事だと思います。
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