「本を読む人だけ」① 「それぞれ一人一人」という時代に変わった
今日は令和2年1月7日。
また本が読めました。
「本を読む人だけが手にするもの」
(藤原和博著/日本実業出版社)
休職して皆さんに迷惑をかけましたが、
休職して、それまで諦めていた読書をせっせとするようになり、
この本にも出合えて、本当に良かったと思います。
著者も、病気になったことで読書の習慣が始まったそうです。
私と同じだと思い、ホッとしました。
でも著者は30代でした。
私は58歳。・・・でも遅いことはないと思いたいです。
読書は長く生きていくのに役立ちます。
教師をやっていくには必須です。
やっぱり自分は読書が好きであること、
本を読破する能力がちゃんとあることを確かめることができました。
長い期間、読書といえば拾い読み中心でした。
いいことがたくさん書いてあった本です。
書き留めていきたいです。
日本における20世紀型の成長社会は、1997年を境に終焉
を迎えた。(中略)
ひと言でいえば、20世紀型の成長社会が象徴する「みんな一
緒」という時代から、21世紀型の成熟社会が象徴する「それ
ぞれ一人一人」という時代に変わったのである。
(14~15p)
もはや、国家と企業にはそうした幸福論を保証する能力がない
ことがバレてしまった。それぞれ一人一人が自分自身の幸福論
を編集し、自分オリジナルの幸福論を持たなければならない時
代に突入したのである。
(21p)
「そうした幸福論」とは、一生懸命定年まで働いて、退職金を
もらって、その後は「第二の人生」を過ごすという生き方。
「それぞれ一人一人」の幸福をつかむための軸となる教養は、
自分で獲得しなければならない。そのためには、読書が欠かせ
ないというところに行き着くのだ。
(21p)
自分の幸福論を構築するには、世の中をどのように把握し、そ
れに対して自分の人生をどのようにとらえるかが重要になる。
「人生のとらえ方」とは、いわば人生の幸福の実現のためにど
ういうテーマを持ち、どういうベクトルに向かって進んでいく
かということだ。
幸福という定義を自分で決め、現在の自分がどの地点にいて、
どちらの方角を目指し、どこまで達成すればいいのかというこ
とまで、すべて自分で決めていかねばならない。
だれも助けてはくれない。これは、じつに恐ろしいことだ。
(24p)
最近になって、その恐ろしさを感じるようになってきました。
定年が近づいたためでしょう。
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