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2020年1月 6日 (月)

緊迫のアメリカ・イラク情勢

  

今日は令和2年1月6日。

  

今日(1月6日)、朝日新聞朝刊「天声人語」を書き写します。

  

1914年6月、サラエボでの暗殺事件が起きた時には、それ

が世界を巻き込む大戦につながるとは誰も予想しなかった。多

くの国家指導者が戦争を避けたいと考え、たとえ衝突が起きて

も短期間で終わると信じていた▼第1次世界大戦を詳細に記録

した『八月の砲声』(バーバラ・タックマン著)は、中心人物

の一人だったドイツ皇帝をこう描く。「国際的、開放的でかつ

気の小さかったカイゼル(皇帝)は、けっして全面戦争を望ん

でいなかった」▼皇帝は、ドイツが国際政治の舞台でいっそう

大きな権力を振るうことを求めていた。しかし彼はそれを「戦

争にはよらずに威嚇してかち得たいと願った」。指導者たちの

誤算と過信の末に起きた戦争は教訓に満ちている▼いま思い起

こすのも決して大げさではない。そう感じるのは、イランとに

らみあうトランプ政権が誤算を重ねているように見えるからだ。

核合意を投げ出し、制裁を加えて威嚇したが、イランは屈服す

るどころか敵対姿勢を強めた▼そこに今回の司令官殺害である。

イランの指導者と民衆からの猛反発を一体どこまで計算してい

たのだろうか。「戦争を始めるためでなく、止めるための行動

だ」とのトランプ大統領の発言は、言い訳にしか聞こえない▼

『八月の砲声』は1962年のキューバ危機のさなか、ケネデ

ィ米大統領が参照した書でもある。ソ連との戦争を回避すべく

努め、第3次世界大戦の芽をつんだ。戦争の種をまいた愚かさ

を打ち消すための行動がいる。

  

  

社会科の授業では、サラエボの暗殺事件が、

第1次世界大戦の引き金になったと教えてきました。

しかし、当時の人たちは、その事件が世界大戦になるとは

思っていなかったのですね。

そのことを知って、ドキッとさせられました。

今回のイラン司令官の殺害には、

無人飛行機が使われたと聞きます。

安全な場所からの運転で相手を殺してしまうという、

実感の伴わない戦闘で、世界大戦の引き金を引いて

しまったのではないだろうか。

  

イラクで殺害された司令官の遺体がイランに戻った時に、

棺を大群衆が囲んで、「アメリカを殺せ」等が叫ばれている

ニュース映像が流れていました。

しかし、落ち着こう。

中村哲さんの本を読んで思ったことです。

そういう民衆もいるけど、

多くの民衆は日々の生活がたいへんで、

戦争どころではないのです。

イランだってそうだと思います。

アメリカだって、日本だってそうなんです。

戦争どころではないのです。

戦争が起こっても、何も改善されません。

  

今日の朝日新聞「社説」もアメリカ・イラン情勢のことを

書いていました。

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シリアとともに動静を見ていきたいと宣言していた

イランですが、次の「動」がどうなるのか心配です。

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