「地熱の本」③ 10月8日は「地熱発電の日」
今日は令和2年1月7日。
前記事に引き続いて、
「地熱の本」(江原幸雄著/電気書院) より
引用していきます。
地熱発電の歴史も興味深かったです。
いまから100年前の1918年、海軍中将山内万寿治氏は将
来の石炭の枯渇に備え、その代替エネルギーとして地熱発電を
考え、全国の適地調査を行い、翌1919年大分県別府温泉(
現在の坊主地獄付近)で掘削(くっさく)を行い(坑径12
cm程度、深さ30m程度)蒸気噴出に成功したといわれる。
山内中将の先見の明んは驚かされる。これは世界で最初に天然
蒸気を利用した発電が行われたイタリア・ランデレロでのコン
ティ侯爵の実験(1904年)からわずか15年後のことであ
る。
山中中将死後の1924年、大分県の高橋廉一氏は上記の噴気
孔を譲り受け、東京電灯(現在の東京電力)に援助を要請。翌
1925年東京電灯研究所太刀川平治氏が引き継ぎ、噴気孔を
「鶴見噴気孔」と命名。これを用いた発電実験を試み、出力
1.12kWの地熱発電をわが国で初めて成功させた。
(101~102p)
日本の地熱発電の歴史は、ほぼ100年なのです。
ただ本格的な地熱発電所ができたのは戦後です。
第二次世界大戦終了後の1946年、GHQ(連合国総司令部)
が中心になって地熱開発が提唱され・・・(中略)
1966年には岩手県松川地熱発電所(認定出力は当初950
0W 現在は23500kW)が、翌年に1967年には大分県
大岳(おおたけ)地熱発電所(運転開始当初11000kW 後
には12500kW)が運転開始し、わが国の地熱発電の幕が
切って落とされた。松川地熱発電所はわが国最初の蒸気卓越型
の地熱発電所であり(これにちなみ、2016年に、10月8
日が「地熱発電の日」に制定された)、大岳地熱発電所はわが
国最初の熱水卓越型の地熱発電所であった(2018年12月
現在リニューアル中、2019年運転開始予定)。
(103p)
10月8日の記念日について調べました。
残念ながらよく見る今日は何の日~毎日が記念日~の
10月8日には、「地熱発電の日」は載っていませんでした。
10月8日の「歴史」として次の記述はありました。
1966年岩手県松尾村(現 八幡平市)に
まあ、近いうちに載ると予想します。
私の日記には記しておこうと思います。
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