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2019年9月 3日 (火)

「世界遺産 ウェールズの運河と奇跡の天空橋」④ 産業革命の技術で造られた水路橋

 

今日は令和元年9月3日。

  

前投稿に続きで、8月18日放映の

世界遺産 空飛ぶ船! 運河と奇跡の天空橋」より、

部分的に聞き書きをしていきます。

今回がラスト。

  

ナレーター:(スランゴスレン運河を造るのに)最大の難関は、

  長さ307メートル、深さ38メートルの谷越えです。

  この長さの水路橋を支えるには、高い橋脚がたくさん必要となり、

  莫大な費用がかかります。

  そこで、革命的な技術が導入されたのです。

  石の橋脚の上に、産業革命で生まれた強度の高い鉄を

  組み合わせました。

  全てを石で造るよりも大幅に軽量化。

  橋脚の数を減らすことができたのです。

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  大きな鉄板を作る技術はまだなかったので、

  何枚もの鉄板をつなぎました。

  そのための工夫を見ることができます。

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ピーター・ウェイクリンさん:橋の側面を見るとわかりますが、

  鉄板を隙間なくつなぎ合わせています。

  当時はまだ溶接技術がなかったので、

  1枚1枚正確に作り、ボルトで締めることで、

  きっちりとつないだのです。

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ナレーター:鉄板に縁(ふち)をつくり、

  縁どうしをボルトで締めます。

  ここに水の重さが加わることで、

  よりしっかりと、密着する構造でした。

  そして・・・

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ピーター・ウェイクリンさん:これが200年前、

  実際にはめられていたボルトです。

  根元にフランネル(毛織物)がついているのが

  わかりますか?

  これで、より完璧に水漏れを防いだのです。

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ナレーター:この地方、伝統の毛織物、フランネルを詰め物にして、

  密閉度を強化しました。

  高度な技術は、200年たった今も、変わらず機能しています。

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建造物をしっかり見ることで、歴史の勉強になるのです。

世界遺産って、そういう意味で重要ですよね。

 

産業革命の技術で水路橋はできました。

しかし、運河による物資の輸送は、

産業革命で登場した蒸気機関車にしだいに移ってきました。

でも、イギリス人は、レジャーで運河を楽しんでいます。

いい番組でした。

  

世界遺産 空飛ぶ船! 運河と奇跡の天空橋」の読み物化完了。

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