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2025年4月23日 (水)

「松食い虫」とは誰?/マツを枯らすのは誰?

   

今日は令和7年4月23日。

  

マツ(松)の話の続き。

  

最近、聞いた話。

少し前に、松食い虫が大量に発生して、

住宅街の庭で育てていたマツが、あちこちで枯れてしまい

大変だったそうです。

そんなことがあったんだ?

マツに関心がなかったので、その大変だったことを

知りませんでした。

  

私が知りたいのは「松食い虫」とはどんな虫か?です。

勝手に頭で思い描いていますが、実際を知りません。

調べました。

鳥取県HP 松くい虫の生態と被害のメカニズム

ここを参考にしました。

  

ここに「松食い虫」の定義が書いてありました。

引用します。

  

松くい虫とは、松を枯らす原因となる「線虫類」を運ぶ虫のことを

言い、マツノマダラカミキリ(体長3cm程度)という昆虫のこと

をさしています。

  

マツノマダラカミキリの写真も鳥取県Hpより転載。

Img_1574  

マツを枯らす線虫類の有力候補がマツノザイセンチュウ。

これも写真を転載。

Img_1575

マツが枯らす直接的な犯人は、このマツノザイセンチュウ。

しかし、マツを枯らした後に、他のマツに移動する能力を

マツノザイセンチュウは持っていません。

そこで利用するのが、マツノマダラカミキリ。

マツノザイセンチュウは、マツノマダラカミキリに寄生して、

移動するのです。

  

マツノザイセンチュウは、マツの中に入ると、

マツが水分を吸い上げることを阻害し、

枯らしてしまうそうです。

この枯れかけたマツに卵を産みつけ、

成虫になると、マツに穴を開けて出てくるのがマツノマダラカミキリ。

この時にマツノザイセンチュウは寄生するのです。

 

「松食い虫」

確かにマツノマダラカミキリは、成虫の時にマツの樹皮を食べ、

幼虫の時には、マツの木の中の柔らかい部分を食べます。

その意味で、確かに「松食い虫」です。

じゃあ、「松食い虫」がマツを枯らすのかと言われると、

とどめを指しているのは、マツノザイセンチュウです。

「松食い虫が大量に発生して、松食い虫がマツを枯らした」

という表現は、正確には間違い。

松食い虫が大量に発生して、マツノザイセンチュウが多く発生。

その結果マツが枯れた」ならいいのかな。

  

この動画、勉強できました。


YouTube: #樹木医 が松枯れを解説

  

マツの世界に少しずつ入って行きます。

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