「松食い虫」とは誰?/マツを枯らすのは誰?
今日は令和7年4月23日。
マツ(松)の話の続き。
最近、聞いた話。
少し前に、松食い虫が大量に発生して、
住宅街の庭で育てていたマツが、あちこちで枯れてしまい
大変だったそうです。
そんなことがあったんだ?
マツに関心がなかったので、その大変だったことを
知りませんでした。
私が知りたいのは「松食い虫」とはどんな虫か?です。
勝手に頭で思い描いていますが、実際を知りません。
調べました。
ここを参考にしました。
ここに「松食い虫」の定義が書いてありました。
引用します。
松くい虫とは、松を枯らす原因となる「線虫類」を運ぶ虫のことを
言い、マツノマダラカミキリ(体長3cm程度)という昆虫のこと
をさしています。
マツノマダラカミキリの写真も鳥取県Hpより転載。
マツを枯らす線虫類の有力候補がマツノザイセンチュウ。
これも写真を転載。
マツが枯らす直接的な犯人は、このマツノザイセンチュウ。
しかし、マツを枯らした後に、他のマツに移動する能力を
マツノザイセンチュウは持っていません。
そこで利用するのが、マツノマダラカミキリ。
マツノザイセンチュウは、マツノマダラカミキリに寄生して、
移動するのです。
マツノザイセンチュウは、マツの中に入ると、
マツが水分を吸い上げることを阻害し、
枯らしてしまうそうです。
この枯れかけたマツに卵を産みつけ、
成虫になると、マツに穴を開けて出てくるのがマツノマダラカミキリ。
この時にマツノザイセンチュウは寄生するのです。
「松食い虫」
確かにマツノマダラカミキリは、成虫の時にマツの樹皮を食べ、
幼虫の時には、マツの木の中の柔らかい部分を食べます。
その意味で、確かに「松食い虫」です。
じゃあ、「松食い虫」がマツを枯らすのかと言われると、
とどめを指しているのは、マツノザイセンチュウです。
「松食い虫が大量に発生して、松食い虫がマツを枯らした」
という表現は、正確には間違い。
松食い虫が大量に発生して、マツノザイセンチュウが多く発生。
その結果マツが枯れた」ならいいのかな。
この動画、勉強できました。
マツの世界に少しずつ入って行きます。
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