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2019年7月 9日 (火)

銀閣その4/月見第1ステージ 月待山からの月の出

  

今日は令和元年7月9日。

  

前日に引き続き、2010年10月9日放映の

「ワンダー×ワンダー 銀閣 幻の”月の御殿”」 より。

  

番組の後半です。

銀閣は何を楽しむために造られたかという視点です。

  

銀閣を造ることを命じた足利義政は月をこよなく愛したそうです。

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銀閣と月との関係を調べている方です。☟

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大森正夫先生。

この先生の発見したことが面白い。

   

大森先生が銀閣で注目したのは、

建物が向いている方角です。

 

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☝ 銀閣の1階の正面は、庭や池に面した側だと思われます。

それは東を向いています。

東の先には、義政が「月待山(つきまちやま)」と名づけた

山があります。☟

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義政の時代に、月待山のどのあたりに月が出たのかを

大森先生は調べました。

年月日を入れると、月や星の軌道がわかるソフト。☟

Rimg2283  

月見をするのに一番いいのが中秋の名月。

旧暦の9月13日です。

このソフトを使って、1485年~1495年、

11年分の旧暦9月13日の月の出を示したのが下の図。☟

Rimg2284

地球の軌道との関係で、同じ日でも月の出は

位置が変わっています。

そして銀閣が造られていた1489年の月の出だけにします。☟

(銀閣は1482年着工。義政は1483年に移り住む。

 義政が亡くなったのは1490年1月。

 義政は銀閣の完成を見ずに亡くなったと言われる。

 1489年の月が選ばれたのは、ほぼ完成した銀閣で 

 義政が見たであろう月を予想するためと思われる:いっぱい道草)

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Rimg2286  

何と、ちょうど銀閣の真正面から月が出るのです。

 

大森:正直、僕は、本当に鳥肌が立ちました。

  庭を造ろうとしたターゲットとして、

  彼(義政)は月をついに手に入れたのだと思います。

 (聞き書き)

  

1489年9月の中秋の名月は、

実際にどのように見えたのか、先ほどのソフトを

駆使して、大森先生が再現してくれました。

  

まずは、銀閣の1階正面の縁(えん)に座ります。

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「第1ステージ 正面からのぼる月の出」を見ます。

(第3ステージまであります) 

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午後6時頃に山の端からのぼる月を楽しみます。

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しかし、20分ほどすると、月はひさしで見えなくなります。

  

これで月見は終わりではなく、

第2ステージに移ります。

 

  

ここはじらして、次の投稿で書きます。

  

つづく。

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