銀閣その11/銀閣って、どちらが正面かわかりますか?
今日は令和元年7月13日。
7月11日の記事の続きで、2018年4月21日放映の
「ブラタモリ 101 京都・銀閣寺」より。
梅林秀行さんが、タモリさんたちにこんな質問をします。☟
「銀閣って、どちらが正面かわかりますか?」
1階は庭に面している東側が正面との結論。
☝ 東側はひさしが長く出ていて、縁も出ています。
それでは2階はどうか。
2階の東側は、花頭窓3つ。北側には扉のみ。
あまり正面らしくない姿です。
他の面も見てみることになります。
南側。☝
南側は、中央に出入り口があり、その両側に花頭窓。
中に納められている観音菩薩坐像は南向きになっています。
南側の中央の出入り口から入ると、
観音菩薩坐像と正対することになります。
つまり2階は南側が正面です。
もともとは足利義政は、ここに別荘を建てようと思っていました。
ある理由があって、義政は東向きの建物を造ったのです。
(”ある理由”は後で書きます)
ところが、義政が銀閣の完成を待たずに亡くなってしまい、
この地が、義政の菩提を弔う禅寺(慈照寺)になりました。
禅寺の観音菩薩坐像は、ふつうは南向きに置かれます。
そのため、2階は南側が正面になったようです。
なぜ1階は東向きか。
以前、この問いに対する答えが出ていました。
※ここでも道草 銀閣その4/月見第1ステージ 月待山からの月の出(2019年7月9日投稿)
☝ この記事で書いたのは、
義政が月の出を見るためという説でした。
「ブラタモリ」では別の説です。
次の記事で書きます。
つづく。
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