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2019年7月 1日 (月)

「ヘウレーカ!僕はどこから」その3/Y染色体DNAで父系のつながりがわかる

 

今日は令和元年7月1日。

  

前投稿に引き続き、昨年の10月31日放映の

又吉直樹のヘウレーカ! 僕はどこから来たのですか?」より。

  

今回はY染色体DNAの話。

これは父親が息子に渡す染色体。

男性だけに延々と引き継がれたDNAです。

Rimg2073

Y染色体DNAをたどれば、父系のルーツがわかるわけです。

又吉さんのDNAはD1bというグループ。☟

Rimg2138  

次に篠田謙一先生が見せてくれたのは、

D1グループが、世界のどこに親戚がいるのかを示した地図。☟

Rimg2139  

円グラフの黄色の部分がD1bグループ。

大陸の周辺部分に分布しています。

篠田先生が言われるには、タイの少数民族が

D1bの発祥の地で、そこから移動して、

日本列島にやってきたグループだそうです。☟

Rimg2140  

チベットに多いのは、タイからやっと山を越えた少数の

D1bのDNAをもった人たちが、

そこで脈々と生きのびた証だそうです。

日本列島に来るのも海を越えねばならず  

たいへんな旅をしたD1bのDNAをもった人たちが

生きのびた証です。

  

 

その後の篠田先生の話は特に興味深いので、

聞き書きします。 

 

篠田:例えばですね、今から500年前、コロンブスが

  新大陸を発見して、新大陸には

  ヨーロッパ人がどっと入ってきますよね。

  主に男性が入ってきます。

  今、南米の先住民の人たちのDNAを調べるとですね、

  (母系の)ミトコンドリアDNAは、

  もともと南米にあったDNAが多いんですが、

  (父系の)Y染色体DNAは、8割方置換しています。

Rimg2063

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  日本の場合は、そうなっていないのは、

  あとから圧倒的に入ってきた稲作農耕をやった人たちが

  圧迫していかなかったという姿なんですよね。

Rimg2068  

DNAを解析することで、歴史上で起こったことが

見えてきてしまうのです。

南米では、主に男性のヨーロッパ人がやってきて征服し、

南米の男性を排除し、南米の女性と交わったということです。

圧迫したのです。

日本の場合は、縄文人が住んでいた日本列島に、

後から弥生人がやってきたが、DNAの解析から、

偏りはないので、緩やかに交わっていったことが

想像できるというわけです。

縄文人のDNAも受け継がれているのです。

ネアンデルタール人のDNAが受け継がれているように。

※参考:ここでも道草 「人類誕生②ライバルとの出会い」その4/現代を生きている私たちにつながっているのです(2019年6月26日投稿)

 

南米の制服の悲惨さが想像できて辛いところですが、

仲良く過ごす縄文人と弥生人を想像するのは楽しい。

  

つづく

  

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