「ヘウレーカ!僕はどこから」その2/ミトコンドリアDNAで母系のつながりがわかる
今日は令和元年7月1日。
前投稿に引き続き、昨年の10月31日放映の
「又吉直樹のヘウレーカ! 僕はどこから来たのですか?」より。
篠田謙一先生は、骨からDNAを取り出して研究しています。
久々に見る細胞の図です。
核の中にDNAが入っています。
もう一つ、祖先をたどっていくのに重要な役わりをはたすのが、
ミトコンドリア。この中にもDNAが入っているそうです。
自分には父親と母親がいて、父親、母親にも、
かならず父親と母親がいました。
それをたどっていくと下のような図になります。
先ほどのミトコンドリアに含まれるDNAは、
母親から伝えられるDNAなのだそうです。
したがって、ずっと母系のつながりを
解き明かすことができるわけです。
すごいすごい!
つまり同じDNAを持っている人たちの分布が分かれば、
移動したルーツがわかるわけです。
上の表のように、ミトコンドリアのDNAの系統図があります。
ものすごい量です。
篠田先生が言うには、LOというのが世界最初の
人類のミトコンドリアDNAだそうでだそうです。
そこから分岐して分岐して・・・・・分岐していきます。
この系統図から、おおもとのミトコンドリアDNAを
持つ人たちは、アフリカにいることが判明。
やはり人類の誕生はアフリカなのです。
「21世紀になって、爆発的な技術革新によって、
DNAを簡単に読むことができるようになった」(篠田先生談)
DNAの解析からも、人類がアフリカ起源であることが
証明されたのです。
アジアの集団は、アフリカのL3という集団から別れた
MとNが起源になっています。(番組を見ていないとわけわからないですね。
すみません。でも続けます。自分の覚書です)
又吉さんはどうか。
又吉直樹さんの唾液から、
又吉さんのミトコンドリアのDNAが特定されました。
M7b1a1a1
それを系統図で表すとここ。☟
その次に、篠田先生が見せてくれたのが、
次の地図。☟
ナレーターの地図の説明がよかったです。
聞き書きします。
これは東アジアのたどり着いたミトコンドリアDNAの
グループが、どこで分岐したかを推定した図。
又吉さんのルーツはここ。☟
そうなると、又吉さんの母系のルーツの人たちは、
台湾・沖縄経由で移動したのかと思いきや、
篠田先生は次のように予想していました。
朝鮮半島経由でした。きっと何か根拠があるのでしょう。
篠田先生は次のような事も言っています。
☝ 日本列島には、旧石器時代から縄文時代にかけて
人類(ホモ・サピエンス)が3方向からやってきました。
弥生時代になってから、このあたり(青丸で囲われた場所)から、
稲作の技術を持った人たちが入ってきました。☟
又吉さんの母系の祖先は、この青矢印で入ってきた人たちの
1人だというわけです。
DNAを解析することで、このようなことがわかるのですね。
ちなみに又吉さんの出身地は、奄美大島です。
今回は母系の話でしたが、次は父系の話です。
ー
コメント