2001年「地球に乾杯 巨大湖出現」その2/乾季に水上に住むコンポンブロ村村民
今日は10月27日。
前投稿の続きです。
2001年1月24日放映の
「地球に乾杯 巨大湖出現 湖上に生きる人々」を
少し紹介します。
カンボジアの雨季と乾季がいつなのかは、
次のサイトに書いてありました。
※Guanxi Times カンボジアは雨季がベストシーズンの理由とは
雨季(5月下旬〜10月下旬)と乾季(11月上旬〜5月中旬)です。
この基礎知識を踏まえて、番組を見ていきます。
乾季のトンレサップ湖です
アンコールワットの南にあるのが
トンレサップ湖だと思います。
乾季で一番小さい面積ですが、
琵琶湖の4倍の大きさです。
雨季になると、湖は広がります。↓
メコン川の支流であるトンレサップ川が広がる感じです。
乾季の時の5倍の広さだそうです。
琵琶湖の20倍。
そして乾季になるとまた縮小します。↓
上空からトンレサップ湖に迫ります。
約18年前ですから、ドローンはなく、
ヘリコプターからの撮影と予想します。
2000年の4月、乾季のトンレサップ湖です。↓
水深は1m程だそうです。茶色く濁っています。
左に何かあります。
それは・・・・
それは水上の住居でした。
コンポンブロ村の集落があります。
コンポンブロ村は、
本来の村が乾季の時には陸になる場所にあります。
村民は、乾季になって湖の水が縮小した3月に、
湖の水上に住居を造って移るのです。
そして雨季になって湖の水が多くなると、
再びこの陸上の家に戻ってきます。
乾季に湖の水面上に住むのは、魚を獲るためです。
トンレサップ湖の特徴を活かした生活をしているのです。
説明します。
雨季のトンレサップ湖です。
乾季のトンレサップ湖の周辺は森です。
雨季になるとトンレサップ湖は広がり、
周辺の森も、上の枝や葉を残して水没してしまいます。↓
この水没した木々の下にある湖で、
魚は卵を産み稚魚が育つのです。
その間村民は禁漁です。
資源が枯渇しないための大事な掟なのです。
木々の下で育つライギョの稚魚。
雨季の間森の中で育った魚は、乾季になるとどうなるか?
乾季になると、森の水は引くので、
森の中に育った魚は、しだいに中心部の湖に集まります。
コンポンブロ村の人たちは、魚が集まってくる中心部の湖に
水上の家を造って移り住むのです。
漁をするために。
↑ 乾季に森から出てくる魚を獲るための定置網。
トンレサップ湖は、「カンボジアの心臓」と呼ばれ、
そこで獲れた魚は、カンボジア国民の食欲を満たしています。
コンポンブロ村の住民は、
雨季と乾季のトンレサップ湖の特徴を知って、
巧みに生活に活かしています。
驚きです。
続く
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