2022年から高校の歴史が変わる1.歴史総合
今日は7月8日。
5月5日放映の
「上田晋也サタデージャーナル」(CBCテレビ)をふと見たら、
高校の社会科のことをやっていて、
気になったので、すぐに録画。
そのおかげで、いい言葉をキャッチすることができました。
そのことをここに書き留めておきます。
2022年から、高校の社会科から、
「世界史」「日本史」という言葉が消えて、
新しく「歴史総合」という科目ができるという話です。
おそらく初めて知った話です。
小学校、ドップリでしたので、
高校の社会科にあまり興味をもっていませんでした。
いやいや、中学校の社会科すら、自分からは遠のいていました。
現在の高校の社会科がどうなっていて、
それがどういう理由で変わるのかを整理しようと思いました。
次のサイトを調べました。
第一ゼミナール 2022年、高校の授業に新科目導入。「歴史総合」とは?(2016年5月)
引用します。
中学校では「社会科」という科目があり、
「地理的分野」「歴史的分野」「公民的分野」の
3つに分かれています。
それに対して、高校では「社会科」ではなく、
「地理歴史科」と「公民科」の
2つが設けられているのです。
「地理歴史科」のうち、「歴史科」は、
世界史A、世界史B、日本史A、日本史Bの
4つに分類されています。
・世界史A(2単位)近現代を中心とする世界史
・世界史B(4単位)古代から現代までの世界史
・日本史A(2単位)近現代を中心とする日本史
・日本史B(4単位)古代から現代までの日本史
世界史については、世界史Aか世界史Bの
いずれか1科目を必修。
日本史については、
日本史A、日本史B、地理A、地理Bから1科目を必修。
つまり、世界史は全ての高校生が学びますが、
日本史は地理との選択履修なので、
学ばない高校生もいるのです。
※参考:文部科学省 高等学校学習指導要領開設
地理歴史編(平成26年1月 一部改定)
やはり、私たちの時代とは違います。
近現代史中心の世界史A、日本史Aは
知りませんでした。驚きです。
近現代史に力点が入っていたのですね。
それがどう変わるか。また引用します。
2015年8月5日、文部科学省が発表した
新学習指導要領の素案によると、
高校の歴史科は次のように変化します。
◇日本史Aと世界史Aを融合した
「歴史総合(仮称)」を新設し、必修科目とする
◇世界史は必修ではなくなる(見通し)
日本史Aと世界史Aは、
それぞれ近現代史を中心とした内容です。
つまり、2022年からは、すべての高校生が
「歴史総合」で「日本と世界の近現代史」を
学ぶことになるのです。
なるほど、なるほどです。
およそ変更の理由は見えてきますが、
引用します。理由は2つです。
歴史総合の導入理由
1.近現代史分野の学習不足
(前略)従来の歴史の授業は古い時代から
順に学ぶ傾向があり、近現代史の内容が
おろそかになりやすいことが、
原因の1つと考えられます。
2.日本史の必修化を求める声
現行の学習指導要領では、
世界史が必修で日本史は選択となっています。
そのため、理系クラスの生徒を中心に、
日本史の授業を一度も受けないまま
高校を卒業する生徒も少なくありません。
「これからの社会を担う若者が、
自分の国の歴史を学ばないままでいいのだろうか……」
という考えから、「日本史を高校の必修にしてほしい」
という声は以前から上がっていました。
その「歴史総合」の具体的内容は、現在検討中だそうですが、
次の2点は重視されているようです。
その部分を引用します。
◇日本と世界の動きを関連づけて、
歴史の流れをつかむ
◇年号を詰め込むのではなく、
生徒たちが調べたり議論したりする
以上から予想できることは、
暗記に頼った勉強法は通用しなくなるということ。
そして、日本や世界の歴史に興味・関心を抱き、
自ら学ぶ姿勢が重要になるということです。
言うは易く行うは難し。
でも、みんなが教室でタブレット端末をもち、
調べることができるようになり、
文章もPC画面上にうって、共有化が簡単になれば、
できるようになるかもしれないと思います。
「上田晋也サタデージャーナル」では
次のような資料も示されていました。
知識習得だけでなく、自ら考え調べ、さらに、
生活に役に立つ歴史の学習も目指すようです。
生活に役に立つ歴史学習ということで、
ゲストの方が言われたことがとてもよかったので、
次の投稿で書き留めます。
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