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2017年11月 8日 (水)

病院の待合室で「運慶」の作品に出会う

今日は11月8日。

  

4週間に一度定期的に通っている病院があります。

そこの待合室に置いてある本が気になりました。

その本は「サライ」(小学館)2017年10月号別冊付録の

永久保存版 運慶完全カタログ」です。

Photo_3 サライHP

 この本に載っている運慶の作品の写真がいい。

特に8pの願成就院(がんじょうじゅいん)の

制吒迦(せいたか)童子像の顔の正面アップが素晴らしい。

朝青龍そっくり。

9pの浄楽寺の不道明王立像の顔の正面アップも見ごたえあり。

8・9pは見開きになっていて、

しばしページをめくらずに眺めてしまいます。

像の表情が左右対称ではなく、右目はしっかり見開き、

左目は相手を威嚇するように

半分綴じた瞼(まぶた)の奥からの眼光が鋭い。 

あまりに良かったので、書名をメモしておいて、

Amazonで購入し、現在手元にあります。 

 

ブログに見開きの写真を載せたいけどやめ。

ネット上を探しました。

   

願成就院の制吒迦(せいたか)童子像↓

Img_00051_convert_20141007183851 ひたすら仏像拝観 静岡県・願成就院「運慶の空間の巻き」より

   

浄楽寺の不道明王立像↓

Hudomyoo_jorakuji P2S2R&Blog2 最高傑作不動明王:浄楽寺

    

運慶 完全カタログ」の浄楽寺の不動明王立像の写真の説明に

次のように書いてありました。

  

平安末期から用いられるようになった玉眼(ぎょくがん)を

運慶ほど効果的に取り入れた仏師はいない。

迫真の異形(いぎょう)は、この玉眼なくして語ることはできない。

  

「玉眼」

どのような形のものなのか?

木像にどのようにはめ込むのかと疑問に思いました。

調べました。

このサイトがよかったです↓

佛像彫刻の技法 玉眼~ぎょくがん~

ここを見ると解決します。

玉眼は球形かと思いましたが、違いました。

薄い板状の水晶などが使われていたそうです。

仏像は中が空洞になっていて、さらに寄木造であることから、

この玉眼は可能になった技法のようです。

上のサイトから1枚写真と説明を転載します。

Gyokugan3

水晶製の玉眼に裏側から彩色を施し、

綿、或いは和紙を挟み、押さえ木で固定する。

綿や和紙はクッションの役目を果たしながら、

白目の色を表現する役目も果たしています。

  

   

勉強になります。

  

  

ひとつビックリなのが、願成就院のある場所。

参考:願成就院HP

Yahoo!地図利用

Photo_4  

何と、3月に行っている韮山反射炉のすぐ近くでした。

※参考:ここでも道草 20170326韮山反射炉に行きました(2017年5月5日投稿)

知っていたら、行ったのに!

  

  

9月の修学旅行の時に撮影したポスターです。

奈良で撮りました。

Rimg0809  

東京国立博物館で現在「運慶」の特別展が開催中。

そのためか、運慶のことを扱ったテレビ番組も多いです。

録画もしてあるので、少しずつ見ていきたいです。

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