病院の待合室で「運慶」の作品に出会う
今日は11月8日。
4週間に一度定期的に通っている病院があります。
そこの待合室に置いてある本が気になりました。
その本は「サライ」(小学館)2017年10月号別冊付録の
「永久保存版 運慶完全カタログ」です。
この本に載っている運慶の作品の写真がいい。
特に8pの願成就院(がんじょうじゅいん)の
制吒迦(せいたか)童子像の顔の正面アップが素晴らしい。
朝青龍そっくり。
9pの浄楽寺の不道明王立像の顔の正面アップも見ごたえあり。
8・9pは見開きになっていて、
しばしページをめくらずに眺めてしまいます。
像の表情が左右対称ではなく、右目はしっかり見開き、
左目は相手を威嚇するように
半分綴じた瞼(まぶた)の奥からの眼光が鋭い。
あまりに良かったので、書名をメモしておいて、
Amazonで購入し、現在手元にあります。
ブログに見開きの写真を載せたいけどやめ。
ネット上を探しました。
願成就院の制吒迦(せいたか)童子像↓
浄楽寺の不道明王立像↓
「運慶 完全カタログ」の浄楽寺の不動明王立像の写真の説明に
次のように書いてありました。
平安末期から用いられるようになった玉眼(ぎょくがん)を
運慶ほど効果的に取り入れた仏師はいない。
迫真の異形(いぎょう)は、この玉眼なくして語ることはできない。
「玉眼」
どのような形のものなのか?
木像にどのようにはめ込むのかと疑問に思いました。
調べました。
このサイトがよかったです↓
ここを見ると解決します。
玉眼は球形かと思いましたが、違いました。
薄い板状の水晶などが使われていたそうです。
仏像は中が空洞になっていて、さらに寄木造であることから、
この玉眼は可能になった技法のようです。
上のサイトから1枚写真と説明を転載します。
水晶製の玉眼に裏側から彩色を施し、
綿、或いは和紙を挟み、押さえ木で固定する。
綿や和紙はクッションの役目を果たしながら、
白目の色を表現する役目も果たしています。
勉強になります。
ひとつビックリなのが、願成就院のある場所。
参考:願成就院HP
Yahoo!地図利用
何と、3月に行っている韮山反射炉のすぐ近くでした。
※参考:ここでも道草 20170326韮山反射炉に行きました(2017年5月5日投稿)
知っていたら、行ったのに!
9月の修学旅行の時に撮影したポスターです。
奈良で撮りました。
東京国立博物館で現在「運慶」の特別展が開催中。
そのためか、運慶のことを扱ったテレビ番組も多いです。
録画もしてあるので、少しずつ見ていきたいです。
コメント