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2017年8月28日 (月)

本「話し上手 聞き上手」より4・・・本/この宝庫に日常的にふれているかどうか

 

今日は8月28日。

  

仙丈ケ岳の報告は少し横において、

8月24日の続きで、

本「話し上手 聞き上手」(齋藤孝著/ちくまプリマー新書)より

引用します。

  

面白いもので、人が読んでいるものは自分も読みたくなります。

この傾向は小学生から大学生までみんな同じです。

「おすすめの本を言って」と誰かに勧めさせると、

そのあとなぜか、みな自然に本屋さんに足が向きます。

(95p)

  

なかなか本が読めない状況なので、

せめて紹介してもらった本ならはずれは少ないから読もうと

思います。

さらにはその本を通して、紹介してくれた人と共通認識を持ちたい、

そして語りたい。そのな気持ちもあると思います。

  

  

なぜ他人の刺激が必要かというと、読書は優しい仕事ではないので、

読むのにちょっとした辛さがあるからです。

それを乗り越えるために人に紹介したり、

人から紹介されたりして刺激を受ける。

そうしたコミュニケーションがあると、

辛い読書も続けやすくなるのです。

読書は完全に個人レベルの活動ですが、

そのやる気を支えているのは、

読書をめぐるコミュニケーションだと言えます。

私たちは努めて、ふだんの会話で本の話題を出すべきでしょう。

すると、自然に刺激を受けて本を読むようになります。

(99~100p)

  

「読書をめぐるコミュニケーション」

いいこと言うなあ。

2学期は映像を使って学習を深めたいともくろんでいます。

ふだんのテレビ番組も積極的に見てほしいと思っています。

読書と一緒で、とにかく番組のことを話題にしていきたいです。

読書をテレビ番組に置き換えていきたいです。

いい文章に出会えました。

   

聞く力、話す力を左右する漢字力

ここで注目してほしいのは、私たちはそもそもひらがなで

会話しているのではない、ということです。

私たちは無意識のうちに漢字仮名まじり文で会話しています。

(中略)

漢字力が低下していると、だらだらした日常の話し言葉でしか話せない。

あるいは、話を脳の中で漢字に変換して聞き取ることができないために、

話の内容が正しく理解できない、

ということが実際に起きてしまいます。

結局、漢字力が聞く力、話す力にとって非常に大事だ、

ということが言えます。

漢字力といっても、私は何も「百日紅(さるすべり)」とか

「鰺(あじ)」という難しい漢字を覚えろと言っているわけではありません。

そうではなくて、普通に使いこなせなくてはいけない熟語の数を

増やしていこう、と言っているのです。

本に書かれている言葉は、書き言葉の語彙です。

話し言葉の何倍もの語彙が集まっている宝庫です。

この宝庫に日常的にふれているかどうかは、

その人の話を聞いているとすぐにわかります。

学生に話をさせると、読書量がだいたいわかる。

1か月に十冊は読んでいるなとか、

君は一冊も読んでいないだろうなとか、だいたい二分でわかります。

これはスポーツと同じです。

ちょっと運動させてみると、ふだん運動しているかどうかは

息切れ状態でわかります。

本を読んでいるかいないかも、それぐらいはっきりと

話し言葉に出てしまうわけです。これは恐ろしいことです。

知的活動の様子が、すべて話し言葉にあからさまに現れてしまうのですから。

(101~103p)

  

目の付け所が違うんだよなあ。

本を読んでいないかどうかが、2分話せばわかる。

へ~、話し言葉に現れるのですね。

その視点(聞点?)で話を聞いてみようか?

 

つづく

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