佐々木正美さんから学びたい
今日は7月5日。
サイドバーの「教材・教具のネタ帳」より。
引用
滴一滴 7月3日
「自閉症の人は素直です。正直すぎて、時に苦労するが、
いいじゃないですか。それは欠点というより個性ですよ」。
講演でそう語っていたことを思い出す。
優しい語りに救われ、教えられた人は多かろう。
先日、81歳で亡くなった児童精神科医の佐々木正美さんである。
「子どもへのまなざし」など多くの育児書で知られ、
自閉症をはじめ発達障害の支援に尽力した。
川崎医療福祉大(倉敷市)の教授を長く務め、岡山との縁は深い。
障害のある子どもの保護者らも指導した。
力を入れたのは、障害の特性を理解して当事者が暮らしやすくする
「TEACCH(ティーチ)」という支援だ。
予期しないことへの不安が強ければ事前に予定を示す。
話し言葉が伝わりにくい場合は、絵や文字のカードで補うというものだ。
35年前に米国の大学で知り、日本に伝えた。
家族の悩みを理解できた背景には、
それまで試行錯誤した自身の経験もあったろう。
弱点は受け入れ、長所を伸ばす。そのために環境を整える。
そうした考えは、障害への合理的な配慮を求めた
障害者差別解消法(昨年施行)にも通じる。
鹿児島県の空港で先月、車いすの男性がタラップの階段を
はって上らされるなど、社会の配慮はいまだ十分とは言えない。
大切なのは、障害を理解する姿勢だ。
「欠点でなく個性」とした佐々木さんに学びたい。
※原典:山陽新聞
最初の2行が印象に残りました。
「自閉症の人は素直です。正直すぎて、時に苦労するが、
いいじゃないですか。それは欠点というより個性ですよ」。
すぐに身近な子どもが思い浮かんで、
「わかる、わかる」と共感しました。
「TEACCH」という言葉を見ると私はほっとけないようです。
過去にこの言葉を登場させた記事を探しました。
実は、過去にも同じような行動をしていました。
※ここでも道草 「発達障害のある子の困り感に寄り添う支援」からどっさり引用(2013年3月22日投稿)
※ここでも道草 20160829報告 村上先生のお話1.KTG TEACCH(2016年8月30日投稿)
↑ここで「TEACCH」をブログ内で検索しています。
この機会に2つの投稿を読み直してみます。
佐々木正美さんについて少々調べました。
佐々木正美さん名言集にも書き留めておきたい言葉がありました。
引用
現代人は、感謝とか尊敬とか共感といった
対人的に高級な感情を失いつつあるように思う。
そしてそれを引き換えに、嫉妬、羨望、敵意、意地悪などの
劣悪な感情を大きくしてるのではないか。
どんな子であっても、その子のよいところや
目立つところを見つけてほめるというのは本当に大切なことです。
あからさまに目立ちたい行動をする子どもたちは、
もっともっとと自尊心や自己肯定感を高めたくて、
「こっち見て行動」のようなことをするのです。
子どもが育つ、人間が生きるということは、
育ち合う、生き合うということである。
人間とはそういうものである。
だから、ともに育ってくれる仲間や
一緒に生きてくれる人々に恵まれなければ、
子どもも大人も健康ではいられない。
思春期の若者にとって、仲間の好意的な評価や支援ほど、
この時期の人格形成課程に貴重なものはない。
自分を客観視すること、自己洞察、アイデンティティの確立は、
それを基盤にして可能になる。
子育てには順番があります。
うれしい気持ちをたくさん味わった子は、
人の悲しい気持ちも分けあえるようになります。
お兄ちゃんだから、と大切にされた子は、妹や弟を大切にできます。
ありがとうと言われた子が、ごめんなさいと言えるようになります。
順番を逆にはできません。
保護者や先生は、成績ではない別のところで
「あなたはこういうところがいいね」と
日頃から伝えておきさえすれば、
もっと子どもは別の方向へと変わっていくのです。
子育ては順番が大切。
何をするにも、生まれてきた順番を心がけるといいと思います。
上の子を後回しにしてはダメなんです。
上の子からかわいがる。はじめはちょっと努力が必要です。
かわいがっていれば、どんどんかわいくなっていきます。
本当の意味で自信のある人は感謝ができる。
自信のない人は尊敬する人を見つけられない。
せいぜい、スーパーアイドルくらいである。
劣等感がじゃまをするから。
「みんなが持っているのでほしい」と子どもに言われたら、
買ってあげていいと、私は思います。
なぜなら、子どもにとって「みんなと同じ!」ということには
大きな意味があり、そして大切なことでもあるからです。
ひとりだけみんなと違う、というのはさみしいものです。
まだまだあるぞ。
サイトを覗いてみてください。
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