20160829報告 村上先生のお話1.KTG TEACCH
今日は8月30日。
昨日は、愛知県の他市の研修会に飛び入りで参加。
村上公也先生が講師で来られていて、話が聴けました。
午後1時35分からの研修会で、
休憩15分で午後3時50分終了予定でした。
しかし、休憩6分ほどで、終わったのが午後5時3分。
しっかり村上先生のお話が聴けました。
何度か聴いた内容の話ですが、以前も書きましたが、
だんだん身に染みてくるのがわかるのです。
何度も話を聞き、何度も本を読み、
だんだん自分の血や肉になってくるのでしょう。
今回のように、同じ県内での機会は貴重です。
飛び入りをOKしていただいて、主催者に感謝です。
大事なことを書きとめて、少しでも血や肉にしていきます。
資料からの引用は茶色の文字。
それ以外は黒文字でいきます。
〇授業は量より質
〇KTG(困った時には具体物)
・抽象的だったり、難しい内容だったり、伝えにくい時は、
とにかく無理やりにでも、具体物化する(こじつけでも何でもいい)
・具体物(教具・モデル)を実際に探しに行ったり、
ホームセンターや百円ショップに行き、
自分の手で触れて考えると見通しがつく。
・頭で考えているだけではダメで、手を動かして、試行錯誤し、
形にすることが重要!
〇「よーく見るカード」「よく聞くカード」の合体
↓
「きのこみたい」(子どもの声)
合体したものを「きのこ顔」と呼ぶようにする。
簡潔な「きのこ顔」ろいうラベルをはることで、
子どもたちに「きのこ顔」と言うだけで、よく見る、よく聞くようになる。
〇TEACCHプログラム・・・見通し立たないことが自閉症の根源という説
・見通し力を育てる技術はまだまだ。
・見通しを示して、安心させることはできている。
・「次は何をすると思う」という質問を繰り返し日々行う。
近未来を想像するようになる。
脳が変わってくる。
想像する能力が高まる
・近未来を想像すること、過去を思い起こすことを
つかさどる脳の場所は一緒。
したがって、想像することで思い起こす能力も高まり、
逆に思い起こすことで、近未来を想像する能力も高まる。
〇TEACCHプログラムとは?
・自分のブログに「TEACCH」登場した時を検索してみた。
2013年の3月に登場している。(こういう機会に読みなおしする)
※ここでも道草 3月10日の講座より(2013年3月18日投稿)
※ここでも道草 「発達障害のある子の困り感に寄り添う支援」からどっさり引用(2016年3月22日投稿)
後者から引用。
ここを切り抜ける方法はただ一つ。
教師が、発達障害のことについて、
保護者以上に勉強することである。
「構造化・TEACCH」「応用行動分析(ABA)}と聞いて、
そんな専門的なことは分からないと言わないでほしい。
ちょっと勉強すれば、すぐに理解できることである。
「自分は専門でない」と思い込んでいる限り、
いつまでたっても保護者との話はかみ合わない。(135p)
今回、村上先生のお話の中にTEACCHが登場して、
自分がまだ3年前のレベルからあまり進歩していないと思う。
「構造化 TWACCH」が頭に浮かびませんでした。
そこでいい機会をいただいたと思い、次のサイトを読んでみた。
「ちょっと勉強すれば、すぐに理解できること」を実践。
さらにTEACCHの勉強を進めます。
3月のキミヤーズ塾で購入した本にも当たりました。
「キーワードブック 特別支援教育
インクルーシブ教育時代の障害児教育」(クリエイツかもがわ 発行)
ここに印象的な文章がありましたので引用します。
(TEACCHプログラムの)支援の方法ー構造化された指導
一人一人の理解や特性に合わせて周囲の意味と見通しを
わかりやすく伝え「情報を保証する」ための方法である。
意味理解への援助の方法は目が悪い人の眼鏡にたとえられる。
したがって、オーダーメイドの眼鏡でなくてはならず、
まず一人ひとりのアセスメントから始まるのが支援の方略である。
今や自閉症の人たちに話し言葉だけでなく、
視覚的な手がかりを用いることで理解を助ける
「視覚支援」の有効性は、共通認識になりつつある。
これも脳の認知特性にあわせたTEACCHプログラムの
実践の中で明らかにされてきた。 (130~131p)
なるほど、そうだったのですね。
さらに最近読んだ本で
「自閉症スペクトラム障害 療育と対応を考える」
(平岩幹男著/岩波新書)ではこう書いています。
TEACCHの四本柱は、物理的構造化、スケジュールの可視化、
ワークシステム、視覚的構造化です。 (96p)
この中で「ワークシステム」がすぐにわからず。引用します。
ワークシステムは、二つ以上のことを同時にする、
すなわち並行処理が苦手なことが多い子どもに対し、
並行処理をしないですむような作業手順を設定することです。
たとえば、給食の準備の場合、机の上を拭く、
袋から箸やフォークを出す、食器が配られる順番に並べる、
配膳を待つという手順を、文字や絵示します。
こうしたことをしないで「給食の準備をして!」という声かけだけでは、
子どもはしばしば混乱して何をすればよいかわからなくなります。
(96~97p)
以上「ちょっと勉強」してみました。
村上先生の乗用車です。
おなじみのマークが貼ってありました。
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