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2017年6月24日 (土)

「落語家直伝 うまい!授業のつくりかた」より その3

 

今日は6月24日。

  

前投稿に引き続き、この本からの引用です。

落語家直伝 うまい!授業のつくりかた

(立川談慶著/玉置崇監修/誠文堂新光社)より。

   

  

道徳の教材にもなる落語

(中略)道徳向けといえば、「一眼国(いちがんこく)」という

落語もあります。

これは、「一つ目小僧の世界では、二つ目をしている我々のほうが

おかしいんだ」と、見事に言い切ってしまっている噺です。

シェークスピアでも描けなかった世界が、そこには広がっているのです。

「想像力」をさらに働かせた「向こう側から見たら、

こちら側はどう見えているのか」という大人でもなかなか持つことの

できない視点に、幼いうちから触れさせてみることができる名作です。

(145~146p)

 

算数に役立つ噺

さらに「算数」の授業に役立つ噺もあります。

「壺算(つぼさん)」という落語です。

ちょいとしたトリックを使って悪知恵を働かせて

一回り大きな壺を手に入れる噺です。

「まくら」では、こんな噺もします。

「お父さんが、息子三人に、『お前たちに馬を分け与える。

長男には二分の一、次男には四分の一、三男には六分の一を

分けるように』と言い残して亡くなります。

三人が牧場に行くと、馬の数は11頭しかいません。

さあ、困りました。遺産相続ですから当然、揉めます。

そこへ叔父さんがやって来ます。『じゃあ俺のこの馬をやるから、

12頭にして分ければいい』と申し出ます。

12頭のうちの二分の一の六頭を長男が、四分の一の三頭を次男が、

六分の一の二頭を三男が、それぞれもらいます。

すると、六頭+三頭+二頭=11頭となり、一頭余ります。

で、余った一頭の馬に乗って叔父さんが帰ってゆく」という内容です。

一瞬何が起きたかわからなくなりそうな話ですが、

分数の計算を理解させるには使えそうな面白いトリックですよね。

ぜひ壺算とあわせて、この「まくら」も話してみてください。

(146p)

 

いろいろな落語があるのですね。

教材としていいのがないか探すのも面白そう。

 

まずは「動画」で。

  

※参考:Yahoo!知恵袋 このなぞなぞどういうことなんでしょう? 

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