シリアで化学兵器使用か?
今日は4月6日。
今朝のニュースで、シリアで、空爆でサリンが疑われるが毒ガスが使われ、
多くの犠牲者が出たと言っていました。
そのことを伝えるニュースを引用します。
※引用元:毎日新聞 4月5日配信
【カイロ篠田航一】「目の前で次々に人々が死んでいった。言葉にできない惨状だった」--。シリア北部イドリブ県ハンシャイフンで化学兵器によると見られる空爆があった4日、現場にいたという救急隊員の一人が毎日新聞の取材に当時の様子を証言した。
「早朝にものすごい音がして外に出た。道ばたで多くの人が倒れており、中には子供もいた。まだ息をしている人も呼吸の様子が変だった。せき込んだ後、のどの辺りを触って、そして次々に倒れていった」
空爆現場に急行したという20代の男性救急隊員がそう話す。「におい」などは感じなかったという。最初の爆撃は午前6時半ごろ。その後4回大きな爆発音が聞こえた。負傷者の搬送は無我夢中だったが、搬送中に息を引き取る人もいた。死の直前、多くは目を大きく見開き、よだれが出ていたという。
医師からは「とにかく負傷者に水をかけて」と指示され、必死に放水。その後は自分たちもマスクを着用するよう言われた。救急処置にあたった隊員の中にも体調を崩す人間が続出したという。「アサド政権による攻撃かどうかは分からない。ただ、化学兵器なのは絶対に確かだ」。男性はそう話した。
現地報道などを総合すると、100人を超す人々が病院に搬送されてきたのは4日の午前7時半ごろ。地元医師は米CNNにこのうち25人は既に死亡していたと述べ、「7~8割は女性や子供だった」と振り返った。患者の顔は青ざめ、汗をかき、多くは呼吸困難に陥っていた。化学兵器に特有の症状とみられ、使用された物質の詳細は不明だが、猛毒の神経ガス・サリンだとの指摘は米当局者などから出ている。
多くの子供が命を失う姿は、ツイッターなどのソーシャルメディアにも流れ、内戦の残虐さを改めて世界中に印象づけた。現地から送られたとみられる映像には、青白い顔で口を開けたまま、まぶたさえ動かさず、既に死亡した状態なのが分かる子供のショッキングなものもあった。生き延びた子供は酸素マスクを付け、必死に呼吸をしていた。「残りの人生、この光景を忘れることはできない」。医師の一人はそう話した。
反体制派組織シリア人権ネットワークによると、2016年にシリア国内で死亡した民間人のうち、犠牲者が最も多かったのは北部アレッポの約6000人。これに次ぐのが今回の空爆の舞台となったハンシャイフンのあるイドリブ県の中心都市イドリブで、約2000人が命を落としている。この一帯は反体制派が支配する地域で、アサド政権軍やロシア軍の標的になる一方、国際テロ組織アルカイダ系団体も活動。米軍主導の有志国連合も空爆をするなど攻防が激しいエリアとなっている。
今日は4月8日。
4月6日に上の部分まで作成しましたが、中断。
続きです。
シリアで化学兵器が使われたことは、
その後ニュースでたくさん報じられました。
さらに、アメリカ軍が、シリア中部のシャイラト空軍基地に
巡航ミサイルトマホーク59発を発射。
大きなニュースになっています。
サイドバーでも紹介しているブログ「教材・教具のネタ帳」にも、
シリアでの化学兵器使用についての引用がありました。
引用の引用をします。※教材・教具のネタ帳
中日春秋 4/6
その部屋にいる子供たちは寒さで震え、汚れた顔には幾筋もの涙の痕がついていた。シリア内戦で廃虚となったアレッポ。砲弾が落ちる音が響き、電気もガスも水道も止まった部屋で母親はこうつぶやく。
「夜に子供たちが目を覚ますと、一杯の水を欲しがります。でも子供たちにはあげられません」「子供が夜に目を覚ましてトイレに行きたがっても、行かれません。子供が夜に目を覚まして、爆弾の音を止めてと頼んできても、それもできません」。
米国生まれのジャーナリスト、ジャニーン・ディ・ジョヴァンニさんによる迫真のルポ『シリアからの叫び』(亜紀書房)が描き出す内戦の日常だ。
そんな恐怖の夜が明ける日は来るのか。シリア北西部のイドリブ県の人々が、化学兵器を使ったとみられる空爆に襲われたのは、火曜日の夜明けごろのことだったという。
死者は八十人余とも百人以上ともされる。犠牲者の中には、二十人もの子供が含まれるとの情報もある。呼吸困難などに苦しむ人たちが運び込まれた病院が数時間後に空爆されたという、耳を疑うような報道もある。
英国の作家H・G・ウェルズの近未来小説『来るべき世界』に、こういう一節がある。<私たちが戦争を終わらせねば、戦争が私たちを終わらせることになる>。シリアでは、この言葉の不気味な響きが、爆撃の音とともに高まっているのだ。
「私たちが戦争を終わらせねば、戦争が私たちを終わらせることになる」
重たい言葉です。
シリアのこと、勉強中です。
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