「認知的不協和」解消のためなら、妄想をつくり出す脳
今日は3月31日。
前投稿に引き続き、
2月4日放映の「世界一受けたい授業 男性脳と女性脳の違い」より。
年を取ると切れやすくなるのは男性?女性?
正解は男性。その理由は・・・
脳の部位の中で、怒りの感情を抑える前頭前野の老化が早いからです。
気をつけよう。
前頭前野は老化させたくないね。
次の問題。
男女でけんかした時に、相手を無視するのは男性?女性?
正解は男性。なぜか・・・
脳の中で言語・コミュニケーションをつかさどるのが
上側頭溝(じょうそくとうこう)。
男女で比較すると、この上側頭溝が発達しているのが女性。
したがって次のような状態になりやすいそうです↓
脳の機能は、しっかり現象として表れているのですね。
次の場合は、男女の比較ではありません。
ブラック企業。
そんな会社辞めてしまえばいいのにと、
傍(はた)から見ていると思いますが、
脳がだまされているのです。
次のような実験が行われました。
Aグループ8人、Bグループ8人。
全員、1時間、ひたすら輪ゴムを長くつなげる作業が課せられました。
その後、報酬が与えられました。
その後のアンケートによると、次のような結果になりました。
報酬が少ない方の6人が「楽しかった」と答えたのです。
不思議です。
なぜか?
Aグループの人たちの頭の中には2つの思いがあります。
・とても退屈で大変な作業だった
・でも作業に見合った報酬がもらえた
こうしてAグループの人は納得し、特に悩むことなく、
「退屈な作業だった」と素直な感想が出てきたのです。
それに対してBグループ。
やはり2つの思いがあります。
・とても退屈で大変な作業だった
・それなのに報酬が少なすぎる
これでは納得できないのです。
この2つの矛盾した思いのある状態を「認知的不協和」と言うそうです。
このような場合、何とか自分を納得させようと、
脳はどちらかの考えを変えてしまうのです。
とても退屈で大変だったけど・・・・・楽しかったかもしれない。
だから少ない報酬でも・・・・・満足!
こんなふうに脳が勝手に妄想を作り出してしまうのです。
ブラック企業の社員の場合、
・給料が安くて休みもない
・でも自分で選んだ仕事
この「認知的不協和」解消のため、考えが変わってしまう。
やりがいがあって楽しい!
だからブラック企業を辞められないのです。
「認知的不協和」状態って恐ろしいと思いました。
知らず知らず変な方向に向かっている自分はいないか、
チェックが必要です。
この番組でいい勉強ができました。
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