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2016年8月11日 (木)

「きのこ雲の下で何が起きていたのか」その4/河内光子さんの証言つづき

  

今日は8月11日。

  

前投稿に引き続き、昨年の8月6日放映の

「NHKスペシャル きのこ雲の下で何が起きていたのか」

の聞き書きをしていきます。

  

河内光子さん:この辺じゃったと思うんですよ。

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ナレーター:(写真では)河内さんの斜め前にいた

  この女性の姿です。(=河内さんが忘れられない光景)

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  走っているような姿勢。

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  黒っぽい何かを抱えています。

  

河内さん:黒く焦げたような、

  赤ちゃん抱いて、生きているのか、死んでいるのか、

  わからないんです。

  泣かないんです。

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ナレーター:黒焦げになった赤ちゃんを抱いていたのは、

  その子の姉のようでした。

  少女はどんな様子だったのだろう。

  

  話を聞くうちに、河内さんの記憶が鮮明になってきました。

  

河内さん:(枕を抱えながら)こうやって、何々ちゃんって。

  男か女かわからないんですけど。

Rimg9694  

  「起きてや 起きてや」って、揺すったり、

  こうしたりして(左手でたたく)、「起きてや」って

  叫びまくっていたんですよ。

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ナレーター:壊滅地帯から逃れてきた人々がどんな状態だったのか、

  私たちは、河内さんが見た光景を、

  コンピュータグラフィックスで映像化することにしました。

  証言を元に、少女の動きや声を再現していきます。

Rimg9696

Rimg9696_2  

  そして確認してもらいました。

    

ここで映像が出ました。

以前に紹介したここを見てください↓

(18:46辺りです)

Rimg9698

  

河内さん:かわいそうで、かわいそうで、

  でもどうしてあげるわけにもいきませんよ。

  忘れられんですね。

  死ぬるまでもっていくんでしょう、これ(この光景)を。

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コンピュータグラフィックスの再現映像は、

生々しくて心に残りました。

(まだまだつづく)

 

  

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