「きのこ雲の下で何が起きていたのか」その4/河内光子さんの証言つづき
今日は8月11日。
前投稿に引き続き、昨年の8月6日放映の
「NHKスペシャル きのこ雲の下で何が起きていたのか」
の聞き書きをしていきます。
河内光子さん:この辺じゃったと思うんですよ。
ナレーター:(写真では)河内さんの斜め前にいた
この女性の姿です。(=河内さんが忘れられない光景)
走っているような姿勢。
黒っぽい何かを抱えています。
河内さん:黒く焦げたような、
赤ちゃん抱いて、生きているのか、死んでいるのか、
わからないんです。
泣かないんです。
ナレーター:黒焦げになった赤ちゃんを抱いていたのは、
その子の姉のようでした。
少女はどんな様子だったのだろう。
話を聞くうちに、河内さんの記憶が鮮明になってきました。
河内さん:(枕を抱えながら)こうやって、何々ちゃんって。
男か女かわからないんですけど。
「起きてや 起きてや」って、揺すったり、
こうしたりして(左手でたたく)、「起きてや」って
叫びまくっていたんですよ。
ナレーター:壊滅地帯から逃れてきた人々がどんな状態だったのか、
私たちは、河内さんが見た光景を、
コンピュータグラフィックスで映像化することにしました。
証言を元に、少女の動きや声を再現していきます。
そして確認してもらいました。
ここで映像が出ました。
以前に紹介したここを見てください↓
(18:46辺りです)
河内さん:かわいそうで、かわいそうで、
でもどうしてあげるわけにもいきませんよ。
忘れられんですね。
死ぬるまでもっていくんでしょう、これ(この光景)を。
コンピュータグラフィックスの再現映像は、
生々しくて心に残りました。
(まだまだつづく)
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