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2016年8月25日 (木)

「きのこ雲の下で何が起きていたのか」その10/7年公表されなかった

今日は8月25日。

  

8月21日の投稿に引き続き、昨年の8月6日放映の

「NHKスペシャル きのこ雲の下で何が起きていたのか」

の聞き書きをしていきます。

  

ナレーター:原爆投下後3時間後に撮られた写真。

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  戦後しばらく、人目に触れることはありませんでした。

  その存在が、世界に知られるようになったのは、

  アメリカでのことでした。

  写真雑誌「ライフ」によるスクープでした。

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図書館の人:これは1952年9月のライフ誌です。

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ナレーター:原爆投下から7年が過ぎていました。

  なぜ公表までに7年もの時間がかかったのか。

  その経緯を知る人物が見つかりました。

  グレッグ・ミッチェルさん。

  核兵器をテーマに取材を続けてきたジャーナリストです。

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  御幸橋の写真を撮影した松重美人さんに、

  生前、話を聞いていました。

 

グレッグ・ミッチェルさん:取材をした時、松重さんは、

  実は、あの御幸橋の写真は、アメリカの進駐軍によって、

  奪われてしまったと、話していました。

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ナレーター:戦後、日本を占領したアメリカは、戦争被害の写真を

  検閲していました。

  日本人が撮影した写真を探し出しては没収していたのです。

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ミッチェルさん:原爆投下が実際に何をもたらしたのか、

  アメリカ政府は隠そうとしました。

  一般市民を巻き込み、無残な死に方をさせた事実を

  知られたくなかったのです。

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ナレーター:写真が隠された7年に重要な意味があると言う人がいます。

  今年、ワシントンで原爆展を開いたピーター・カズニック教授です。

  御幸橋の写真を展示しています。

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ピーター・カズニックさん:写真が公表されなかった7年の間に、

  アメリカ人は核兵器が必要だと考えるようになりました。

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ナレーター:終戦直後から、アメリカとソ連の冷戦が深刻化。

  核開発競争が加速しました。

  世界には今、およそ1万6千発の核兵器が存在しています。

  

カズニックさん:写真が公表されなかったことで、

  核兵器の本当の恐ろしさが伝わる一つの機会が、

  失われてしまいました。

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  この写真を見たら

  「核兵器は許されるものではない」と

  アメリカ人も気づいたはずです。

  

ナレーター:写真はアメリカでの公開後、

  日本でも展示され、多くの人がその存在を知るようになりました。

  原爆が、市民の上に落とされた事実。

  忘れることがないようにと、写真は掲げられてきたのです。

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まだつづく。

   

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