根拠のない過剰な報酬・けなしがカリスマを生む
今日は12月12日。
6月25日放映の「英雄たちの選択 迷えるカリスマ足利尊氏
京都か鎌倉か?幕府創設の決断」より。
この番組の中で、司会者が
「尊氏にはどういう魅力があったんでしょうか?」
という質問に対してのゲストの答が興味深かったです。
聞き書きしてみます。
一言で言うと、気前がいいんですね。
何でも人にあげちゃうんですよ。後先考えずに。
悪く言うと、見境がないと言うか、ずぼらなところがあるんですよね。
ただ、自分のために何かしてくれた人に対しては、
何か形で表わしたいというか、
すごく強烈なサービス精神を持っているんですよ。
あのお、これはですね。
報酬の与え方っていうのは、実はコツがあって、
何の根拠もないのに、過剰な報酬を与える、
あるいは逆何の根拠もないのに過剰にけなすということをすると、
その人のカリスマ性は一気に高まるんです。
なぜかというと、動物実験でも確かめられているんですけど、
確たる根拠もないのに、意思決定する側が
ムラのある気まぐれな決定をすると、
その人に気に入られようとして努力するようになるんです、みんなが。
洗脳するとかですね、マインドコントロールする適切な方法として、
教科書的に知られている手腕なんですね。
尊氏が意識的にやってきたかどうかわかりません。
無意識にそういうことをして、みんながついてきたというのが
実情ではないかと思いますけど。
現代の政治家でいうと、田中角栄を思い浮かべるんです。
いろいろな人にお金をばらまくんじゃなくて、
ちょっとしたそのお、お中元なんかを渡す。
例えばパジャマが贈られてきた。夫婦おそろいの。
ピッタリ、サイズが合って、好みも合っている。
だから、もちろん、周りにいる秘書軍団が
すごく優秀だったということだけど、そこまでやらせるっていうね、
やっぱり気配りですよ。
だから恩賞を与える尊氏にね、何か重なってくるんですよね。
中野さんの言うカリスマの作り方が特に興味深い。
なるほどと今までの体験が思い出されました。
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