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2015年12月 5日 (土)

スコットランドの紙幣に載っている日本人

 

今日は12月5日。

  

11月8日に放映された「世界遺産 SLが走る!125年前の巨大橋

フォース鉄道橋(イギリス)」を見ました。

その雄大な橋の姿、橋を作る時に参考にしたある橋の悲劇、

そして橋の建設にかかわった日本人の話を

書きとめておこうと思いました。

  

娘が「世界遺産」の本を買ったりして勉強していましたが、

その本にこのフォース鉄道橋が載っていないと言ってきました。

でも「世界遺産」の番組で紹介されたんだから世界遺産だよと

言ったら、調べていました。

2015年6月7月に行われた第39回世界遺産委員会で

世界遺産リストに登録されたばかりでした。

こんな姿です↓

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完成したのは1890年。

なぜこのような強固な橋ができたかと言うと、

「テイ橋の悲劇」があったからです。

このフォース鉄道橋ができる少し前の1878年に、

近くにテイ橋という長い橋が完成しました。

しかし、風に弱く、強風のために完成翌年の1879年に崩壊。

ちょうど運悪く通過中の列車が落ち、多くの犠牲者が出ました。

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↑事故直後の写真

  

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↑事故を伝える新聞記事

  

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↑崩壊したテイ橋の橋脚の土台。

  

フォース鉄道橋は、強風にも耐えられるように作られています。

カンチレバーという構造で作られました。

カンチレバーとは、塔から左右に鉄骨を延ばす構造です。

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工事中のフォース鉄道橋です。

塔から左右に鉄骨が延びています。

この構造というか工法は、工事中であっても強風に耐えられました。

カンチレバー構造の橋が、

列車の重みに耐えられることを示した写真です↓

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両側の人物が斜めの棒を持ってバランスをとっています。

そうすることで中央の人物を支えることができるのです。

   

この中央にいるのが日本人です。

Rimg0057  

渡邊嘉一さん(1858年~1932年)でした。

渡邊さんはフォース鉄道橋工事に監督係として

かかわっていたそうです。

上の写真は有名で、スコットランド銀行20ポンド紙幣に使われています。

ビックリです。

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この紙幣は2007年から発行しているそうです。

最近の紙幣です。

今もフォース鉄道橋はスコットランドの象徴的な存在と言うことです。

※参考:外務省HP スコットランド フォース鉄道橋を作った男

  

渡邊嘉一さんについて調べていくと、

日本の「土木史の父」と呼ばれていたそうです。

愛人との間に生まれた息子は部下の家に引き取られ、

のちに指揮者朝比奈隆となったことも知る。

こちらは「父」を放棄した?    

いろいろあります。

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