「沖縄戦全記録」からの聞き書き2/軍官民共生共死ノ一体化
今日は9月26日。
昨日のつづきで2015年6月14日に放映された
「NHKスペシャル 沖縄戦全記録」の「防衛召集」の部分を
聞き書きします。
ナレーター:「根こそぎ動員」とも呼ばれるこの方針。
背景にあったのは、大本営のある決定です。
沖縄戦の半年前、大本営は第三十二軍から(沖縄)本島の
3つの師団のうち、1つをのぞき台湾の防衛に当たることを命じます。
深刻な兵力不足に陥った第三十二軍。
防衛召集によって兵力を補っていったのです。
※第三十二軍↓
「軍官民共生共死ノ一体化」
沖縄全体で軍民の一体化が推し進められました。
首里の防衛線があった場所に今も残る日本軍地下壕。
アメリカ軍の圧倒的な火力を避けるため、
地下に隠れて敵を待ち伏せする作戦をとりました。
こうした地下壕で軍民が混在する状況が生まれ、
住民の犠牲がさらにふくらんでいったのです。
防衛召集の実態を間近に見ていた元日本兵がいる。
首里の防衛戦で戦った浜本俊則元上等兵。
部隊は9割以上が戦死した。
防衛召集者たちは、装備も不十分なまま
戦場に送り出されていたと言う。
浜本「軍事訓練だって知りませんよ。」
「間に合うわけがない。その日から実戦ですから。」
「そういう意味ではかわいそうだったよね。」
「一番危ない仕事をしていたよね。」
「弾がいつ来るかわからない。そこへ出て行けばあぶない。」
「出されれば危険にさらされるわけですよね。」
どのような危険な仕事をしていたのかは、
浜本元上等兵の話では語られていません(番組中では)。
でも防衛召集を実際に受けた人の証言テープとか資料によって
わかってきました。そのことは次の投稿で。
「共生共死」という言葉について。
「きょうせい」とうてば「共生」という言葉が出てきます。
「共生」は障害者も積極的に参加できる社会のことを
「共生社会」というように、今も生き残っている言葉です。
「きょうし」とうてば「共死」という言葉が出てくるのか?
出てきたらちょっと残念だと思いました。
死後になってほしい言葉だと思ったからです。
「きょうし」とうって変換。
「共死」はありませんでした。ホッとしました。
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